PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋涙燦燦 [参照700感 ( No.127 )
- 日時: 2014/10/09 22:48
- 名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
「……」
遥美ちゃんの優しい気遣いが心に染みる。
「怖いんだよね。また相手が悲しむかもしれないって
自分の無知のことだけで悲しむ人がいるかもしれないって。
涼架は人一倍優しいからね……」
いつもより格段に優しく柔らかい声で言ってくれた。
頭を優しくさすってる手のひらの暖かさが伝わる。
思わず泣いてしまいそうだった。
「でも、ちゃんと思いは伝えないといけないよ?逃げるのはダメ
その方がよっぽど相手は傷つく。
ちゃんと相手と向き合って自分の気持ちを伝えれば大丈夫だよ」
遥美ちゃんの言葉がゆっくりと体に染み渡っていく。
「うん……」
「それじゃ、頑張ってね!涼架!」
声を少し明るくして元気付けてくれた。
トトトト……
「あ、雫ちゃん……」
ふわふわと髪を揺らしトタトタと走ってくる少女。
少し頬が膨れている。
「もう、遥美ちゃん!安売りなんてしてないじゃん!」
「雫……メロンパンいる?」
遥美ちゃんが準備していたかのようにパンを掲げる。
「いる!」
雫ちゃんは即答だった。
遥美ちゃんからパンをもらいピョンピョン跳ねて喜んでいる。
こんな単純な子は何かと人気がありそうだな。
PR