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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋涙燦燦@参照900突 ( No.160 )
- 日時: 2014/10/13 23:58
- 名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
「う……」
少しずつ不明瞭だった世界から現実に引き戻されていく。
そんな風に意識が確かになっていった。
「あ、涼架」
どこからか声が。どこからかな。
背中にふかふかとした感触が伝わる。
仰向けになって、掛け布団を掛けられていた。
布団を持ち体を起こす。
周囲を見渡すと一面白い壁とカーテンに囲まれている。
ここは……保健室のベッド……?
「やっと起きたか」
声が同じ方からまたする。
「えっと……私は……」
少し頭が痛い。ズキズキするような軽い痛み。
気失ってたからかな。
「体育館裏で気失ったから此処に運んできたんだよ」
カーテンがシャッと音をたて開きそこには一人の男子がいた。
もちろん、予想通り湊くん。
「あれ?湊くんひとり?」
奥のデスクに保健養護の先生が見あたらないから聞く。
「おう。なんか体育館で誰かが倒れたらしくて
だから起きるまで側にいてやれって言われた
まあ中に入るなって言われたからソファで待ってたけど」
ソファとは保健室の窓際にある少し柔らかめの茶色いソファのこと。
というか……今、この部屋に湊くんと二人きり?
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