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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋涙燦燦~LoveTear~ ( No.2 )
- 日時: 2014/09/11 22:52
- 名前: 峰川紗悠 (ID: EHK9H4Vk)
0.「去人~Leaver~」
熱い。熱くてたまらない。胸が熱くとても痛い。
今まで経験したことの無いような痛み。
『涼架』
脳内に私を呼ぶ声が響く。
聞き慣れた澄んだ声に反応し、俯いていた頭を上げ顔を正面に向ける。
気付けば私は四方八方純白の世界にぽつんと1人体操座りをしていた。
それは何もかも吸い込んでしまいそうなほどに白く、広く。
顔をあげ、視線を前に置くとそこにはくっきりと彼の姿が。
「み……湊?」
私は掠れた声で彼を呼ぶ。
目の前の彼は私の声に反応したのか少し微笑む。
そして
『 』
彼はある一言を発した。
それはとても落ち着いた様子で。
でもそこに『声』は存在せず、口の様子しか捉えられなかった。
が、私は彼の姿を視線をずらすことなく見ていたため全文字しっかりと感じ取れた。
全てを感じ取った刹那、彼の姿は霧のように純白の世界へと消えてしまった。
そしてその言葉を理解した瞬間に今まで以上の激痛が胸をおそう。
「いやああああ!!!!」
- Re: 恋涙燦燦~LoveTear~ ( No.3 )
- 日時: 2014/09/11 23:01
- 名前: 峰川紗悠 (ID: EHK9H4Vk)
しかし、少女の可憐かつ悲痛な叫びも声もこの空間に揉み消される。
彼の優しい笑顔から放たれた言葉は残酷なほどに、彼女の心を深く広く貫いた。
彼のたった『4文字』の言葉が。
『さ』
『よ』
『な』
『ら』
彼女はただ広く広がるこの純白の世界で涙が枯れるまで叫び続けなき続けた。
いや
涙が枯れてもなお。
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