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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋涙燦燦~LoveTear~ ( No.23 )
- 日時: 2014/09/15 23:14
- 名前: 峰川紗悠 (ID: EHK9H4Vk)
「ねぇ涼架」
「ひゃうっ!?」
突然下の名前で呼ばれ驚く私。声裏返ってたね。絶対。
そりゃそうです。元々男子つき合いが乏しい私。
女子から下で呼ばれることに慣れていても、さすがに男子からは驚きます。
とゆか私、男子になんて呼ばれてたっけ?
「うわ、なんでそんな驚くんだよ」
「だ、だ、だって男子に下の名前で呼ばれるなんて初めで……」
「……」
駒沢君は何か思い立ったかのように私に顔を近づけてきた。
そして手招きをして「耳を貸して」とジェスチャーをした。
何の疑いもなく耳を彼に向ける。
「す・ず・か」
「ひゃあっ!!」
不覚。とゆうか自分が馬鹿なのかな。
「ははははっ、顔真っ赤。どんだけ慣れてないんだよ」
彼は大きめの声で笑った。罠に引っかけれて喜んでいるのかな。
慌てて両手で自分の頬をさする。
とても熱い。今にも火が出そうなほど熱い。
「う、うるさいっ」
「涼架……てか、俺これからそう呼んでいい?」
机につっぷし上目遣いで私を見上げる駒沢君。
これは少し卑怯です。
澄んだ瞳が日を浴びキラキラしている。
断れるわけない状況。もっとも断る理由もないし。
断りたくない。
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