コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 恋涙☆参照3000!!?? ( No.279 )
日時: 2014/11/22 13:27
名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

彼との出会いは3月。
七高の合格発表の日。
七高は地域でもそこそこの人気高で合格発表のボードは人がごった返していた。
涼架には内緒でこの高校を受けていたから涼架以外の3人で発表を見に来ていた。


で、予想通り迷子になり皆とはぐれた。


その後彼にあったんだ。

「うわぁ、人多いなあ」
周りには小夜の姿も雫の姿も見あたらない。
私は人混みにポツンとつっ立ていた。
この時、私、柳浦遥美、15歳の春。
人生は一難去ってまた一難。

「えっ」

背中に何か重い衝撃が与えられた。
こんな人混みの中。確かに人にぶつかってもおかしくない。
でも半分普通じゃないことが起きた。
ぶつかるというよりは弾き飛ばすに近かった。
ドカッて。
私はピンボールのように弾き飛ばされ"ど"派手に転んだ。

「いてて……」

顔から地面に突っ込みヒリヒリする顔を擦りながら起きあがると、
「え……」
なんと自分の鞄の中身が驚くほど散乱していた。

Re: 恋涙☆参照3000♪ ( No.280 )
日時: 2014/11/23 09:04
名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

しかも
 一難去って
  一難去っても
   さらにまた一難襲ってくる

鞄の中身を整理してて気が付いた。

「受験票がない!」

受験票と言っても用法は受付じゃない。
受験番号と合格表を照らしあわせたいのだ。
元々不幸体質な訳じゃないけど今日ばかりは不幸が続く続く。
地面に膝をつけ夢中に私は受験票を探し始めた。

すると

「君、どうしたの?」

頭上から声が。
その声は妙に頭に残る声色だった。

「あ、受験票探し……て……」

見たこと無い制服。どこの中学だろう。
そんな疑問はすぐに消えていった。

頭に響く疑問というか気持ちは

…………かっこいい……

だけだった。
理由もなく心が彼に惹かれていくのが分かった。
「あぁ、番号無くしちゃった?一緒探すよ!」

何の躊躇いもなく手伝ってくれた。


彼はそれから飽きることなく私と一緒に受験票を探してくれた。