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Re: 〜+.:**恋涙**:. ( No.297 )
日時: 2014/11/29 22:44
名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

彼と同じクラスになれなくてショックだった。
それに親友であった涼架が駒沢君と同じクラスで悔しかった。

妬む気持ちがあった。

そうかもしれないけど私は心の隅に押し殺した。
醜い自分を露わにしたくなかった。

親友にそんな気持ちは持ちたくなかったから。

クラスが違うということは話す機会も少なく。
すれ違うこともなく。
見つけることができても話しかけることもできず。

彼の記憶から私は消えたのかなって思いに浸っている。

段々自分にあきらめかけていた頃。
涼架から知らせを受けた。

『彼氏ができました……湊君……』
脳天から鋼鉄で殴られたような衝撃だった。
あのときのはにかむ笑顔は可憐な花のようだった。
華やかだからこそ威力が強かった。

親友に好きな人がとられた。
もう少し動けばよかった。

どうして彼の近くに私が居れなかったのか。

どうして彼は私を選んでくれなかったのか。

自責の念と妬む気持ちが嫌なほどに生まれてきた。
それも押し殺した。

私は今でも彼のことが大好きだ。
でも彼と結ばれているのは紛れもない涼架だ。



私は涼架たちの幸せを願う。