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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 〜+.:**恋涙**:. ( No.300 )
- 日時: 2014/12/01 07:07
- 名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
次の日。
今日もバスケの練習日。
「お〜い、柳浦〜真蔵〜水汲みにいっとけ〜」
顧問の倉川先生に遠くから指示される。
あと30分でお昼休憩だ。
休憩時に飲む水を私……私たちは汲みに行く。
「は〜い」
私は座り続けていて重くなった腰をゆっくりとあげ立った。
立とうとした。
「おい、早く立て」
……またしても真蔵くん。
「はいはい」
私が毛だるそうな返事を返すと。
「仕事は早くすんぞ、ノロマ」
ノ、ノロマ!?
「う、うるさい悪口野郎!」
私の乏しいボキャブラリーから放たれたのはこんな幼稚な言葉だった。
売り言葉に買い言葉。
なんか切ない。
しかし真蔵君はすでにサーバーボトルを担いで水汲みに出発していた。
- Re: 〜+.:**恋涙**:. ( No.301 )
- 日時: 2014/12/01 23:02
- 名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
水を汲みに行くといっても水道じゃない。
配膳室に補備されている水がもう入っているボトルと空のボトルを入れ替える。
体育館にあるサーバーは二つだから私と真蔵くんが一本ずつ持っていく。
「お〜い、早く〜」
空のボトルを肩にまわしかなり先をスタスタ歩く彼。
「分かってるって!」
片手でボトルを持ち前後にブンブンさせながら追いかける私。
なにこれ?
彼の歩くスピードはかなり早く早歩きでも配膳室で追いつくのがやっとだった。
「ハァ……歩くの早いね……」
「おまえが遅いんだよ」
また悪口をはく彼。
そんな事言いながら手はテキパキと仕事をしている。
空のボトルを私から強引に奪いたった10秒ほどで水の溜まったボトルを手渡してきた。
推定 8kg
「行くぞ、柳浦」
「う、うん」
不覚にも今少し照れてしまった。
いっつも悪口を言う真蔵くんばかり見てる。
そのギャップかな。
本名で呼ばれたのはなんか少し新鮮だ。
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