コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 〜+.:**恋涙**:. ( No.315 )
日時: 2014/12/09 16:21
名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

「お前さ、駒沢のこと好きなんだろ?」

ほら。
バカだ。隠してたのに。
よりにもよってこんな奴にバレるか。
「……だったら、何?」

精一杯の反論だった。
これ以上何も思いつかない。
事実を語られて否定はできない。

「だったらなんで、そんなに苦しそうなんだ?」


……苦しい……?


「……」

何も思いつかない。
これは図星なの?

「お前が駒沢のことが好きなのは気付いてたよ
 体育館から変な方見てると思ったら駒沢見てるし
 授業中いつも上の空だし」
「だから……って、なんで苦しそうなのよ」

顔が引きつってるのかな。
頬に力が入る。
涙腺が無意識に緩んできてしまう。

Re: 〜+.:**恋涙**:. ( No.316 )
日時: 2014/12/10 22:08
名前: *紗悠* (ID: Kq9OW2Bp)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

「あとつい最近駒沢と小鳥遊?って奴が付き合いだしてお前の様子は変わった。
 というか壊れたよ」

……何を根拠に

「お前はさ、あいつら二人なことどう思ってんの?小鳥遊はお前の親友なんだろ?」

そうだよ、涼架は私の親友だ。

「私は、私は涼架の幸せを優先する
 私が意地を張って幸せを崩したくないから」

言った。
これが私の思いだ。
いくら否定されようと……
「……」
真蔵くんは何も言わない。
何も言えないんじゃなくて敢えて言わないような。

「分かった」
数秒の沈黙を破ったのは真蔵くんだった。
「早く帰るぞ」
彼は冷たく言い放ち置いていたボトルを片手で担ぎ来た道を間違うことなく歩いていった。
行きと違うことは何一つ私に言葉を吐かなかったこと。
私の方を向きもせずただひたすら歩いていた。
その次第に離れていく距離と雰囲気に私は……

私は少し少し馴れていきながら寂しくなっていっていた。