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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋涙燦燦 第二話STAR ( No.36 )
- 日時: 2014/09/20 14:53
- 名前: 峰川紗悠 (ID: EHK9H4Vk)
「あのな、涼架」
目の前、テーブルの真向かいにいる小夜が話し出す。
「駒沢くんはな。まず生徒代表挨拶をして、大体全校中に顔は知れ渡ってる」
「うん」
「それプラスあのルックス」
あの、というのは初めて顔を見たときのあのモデルのようなかっこよさだよね
「はっきり言ってモテモテなんだよ」
モテモテ。意味は分かっていても私はあまり聞きなれない言葉だった。
「は、はぁ、でも彼女ってわけじゃ」
「そこに問題があるんだよ」
小夜ちゃんが私に向かって焼そばパンを指示棒のように差し向ける。
「周りの女の子の中、同級生や先輩たちにも結構駒沢くんねらっとるんよ……ハムハム
だから一番近い距離にいる涼架ちゃんがなあ……ムグムグ……敵視されとるんよ」
今度は雫ちゃん。ご飯を口の中でモグモグさせ、間を入れながらはなす。
「は、はぁ」
一番……近い……ねぇ……
「ま、今までのあんた見てたら男子に対して恋愛意識が薄いのも分かるよ」
遥美ちゃんが頭を起こして答える。
そう
私は『男子』という存在と
『恋愛』という意識を結びつけることができにくくなっていた
全ての原因は約2年前
そう、あれは中学校2年生の時の修学旅行だった……
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