コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 恋涙*@紅白丸餅と女 ( No.363 )
日時: 2015/01/06 23:18
名前: *紗悠*(鎖遊) (ID: xStpW3P0)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

「へくしっ」
大きなくしゃみをしたのは私だ。
今夏だよね……
「あれ、遥美ちゃん風邪?」
「いや、なんかムズムズする」

私たち3人は今[PeacE FulL]に来てる。
直訳「超平和」
まぁ、市内にそこそこあるファストフード店だ。
ハンバーガーやポテト。なかなかリーズナブルなのに美味しいのが良い。
みんな同じピースバーガーセットを頼んでモサモサと3時のおやつとして食べてる。
この中に挟まってるチーズがまた……!

「そ・れ・で・さ〜?」
「ん?」
食リポ終了。
小夜が何かを引き寄せるように話し出した。
「涼架ぁ!!あんた、駒沢君とはどーなのよ?」
「えぇ!?」
驚く涼架。
同じくらいビビる私。
「え……とまぁ、そりゃ仲睦まじく……」
「キスは!?」
喰い入るように聞く小夜。
まるで草食動物を食らうライオンのよう。
「こ、告白したときが……ふぁーすときす……」
「おお……」

その後も小夜は涼架に容赦なく質問を繰り返していた。
デートとか好きなとことか色々。

そんな女子らしい恋バナが交わされる度に

心の仲の羨む気持ちと憎む気持ちが増えていくのが




手に取るようにわかった。

Re: 恋涙*@親友に嫉妬は ( No.364 )
日時: 2015/01/08 21:14
名前: *紗悠*(鎖遊) (ID: xStpW3P0)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

「そーいえば遥美ちゃんさ」
気持ちを押し殺していた所に涼架が話しかけてきた。
「あの……バスケ部のマネージャー……ま、ま、」
何か思い出したげに涼架は斜め上を向く。
「真蔵くん?」
「そうそうそう、真蔵くん」
どんだけ影薄いんだ。
「真蔵くんがどしたの?」
そう言いながらストローを口にくわえ飲み物をすする。

「昨日、遥美ちゃんに告白してなかった?」


ブフォッ
とはならず口の中で止めた。
あ、少しでたかも……
まぁ、水だしいっか。
「ケホッ、ケホッ、はぁ?」
気管にも水が入り軽くせき込む。
「え、マジ!?遥美にもか!?」
小夜もさっきのように喰いついてくる。
「ちょ、詳しく話せ!涼架!」
「え、私?」
なぜか涼架。
私じゃないのね。
えーと……と考え込む涼架。
思いっきり動揺する私。



昨日といえば……

Re: 恋涙*@親友に嫉妬は ( No.365 )
日時: 2015/01/09 14:33
名前: *紗悠*(鎖遊) (ID: xStpW3P0)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

『お前は小鳥遊のことどう思ってんの?』

心を縛る鎖が露わとなる。
ぎゅっとまた胸がきつく締まる。

「えっとね、昨日学校ど湊くんと勉強してて見たんだけど」
2人が肩を寄せ勉強をする姿。
私も真蔵くんもそれを見た。
時間帯もまるで同じ。

「1-2から見える別棟……B棟だっけ。そこで遥美ちゃんと真蔵くん見つけて
 それでなんか2人だけで真剣そうに話してからさ〜」

……て、

私と全部被ってるじゃん。

「え、え?マジで告られたの?」

……………親友……ねぇ

「いや、んな訳ないでしょ」
「え〜」
「とゆか、口悪すぎるでしょあいつ。
 告ってきても断るし、向こうもまず嫌ってるだろうし」
「いや〜分からないよ〜。好きな人にほど意地悪してくっていうし」



「ないね」




うん。ぜったい、ない。