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ーー……中学校生活。高校ほどでなくても恋バナが栄えるとき。
しかしそんな中でも私は恋の味にふれることすら無かった気がする。

夜中の恋バナの定番、修学旅行。
もちろん夜中、泊まってる宿では凄く盛り上がっていた。
「やっぱ、○○くんかっこいいよね〜」
「え！？まさか△△、○○が好きなの？」
飛び交う桃色の会話。
聞いていて楽しかった。
でもいざこうなると、
「涼架ちゃんは誰が好きなの？」
「え……？」
数秒、いや数分固まっていたかもしれない。
好き　すき　スキ　LOVE
いくつもの同義語が頭を飛び回る。

LikeじゃないLoveの感情
それを異性に……

全く抱いたことのない感情だった。

「す、涼架？」
「分かんないや」
そう言って、へへっと笑った。