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Re: その身体に、甘い牙痕をつけて。 ( No.14 )
日時: 2014/10/15 21:16
名前: 覇蘢 (ID: OjDUGINw)



ーーーー2年後


ぎゅっと離さないように力強く握る大きな手。

あれから2年が経った。


「花江……痛いよ」


「…………」


きつく握られた手は離れようとはしない。

出来事は10分前である。

■■■■■■■■■■

「ーーーーで、それで雨宮は俺の事好きなのかよ」


「声が出るようになってからそればっかだね」


「だって聞いてねえし。俺ばっか好きみたいじゃん」


そう、2年たった未だに私からは『好き』と言わず。
なんとも、友達以上恋人未満な関係を保っていた。


「言うまで、手離さねえよ」




………という状況なのである。

私は花江の事は好きだ。
だけど、今更『好き』という単語を出すのは恥ずかしい。
極度の人見知り&コミュ症な私にとってはとてつもなく難問なのだ。



「じゃ、じゃあまた花江が言ってくれたら言う」


私だって声が出せるようになった花江からはきちんと聞いてない。
少し、得意げに花江の顔を見る。


「好き。さあ言え」


「…………」


なんとも、呆気なかった。

じっと見つめてくる、花江からは逃げられない。


「…………………………………………………………………………………スキ」


「えっ」


恥ずかしい気持ちを抑えて、声を振り絞ったのに条件を出した花江は驚きで目を見開いていた


「もっかい言って、聞こえねー」


その顔はニヤけていて、必死に口に手を当てている。


「もう、言わない」



キミが好き。



■その気持ちが君に届いたとき。〜After Story〜


ーーーーーーーーーー

After Storyでした。

何だろ、うん。
自分で書いてて羨ましいよね(ヽ´ω`)

妄想全開WORLDだよ。by.覇蘢