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Re: あんたアンドロイドのくせに恋しちゃった系? ( No.3 )
日時: 2014/09/16 18:11
名前: 祈里 ◆F1vVkJ9mqU (ID: jyOVwInT)
参照: http://www.kakiko.cc/works/index.php

第一話


「俺、おまえのこと好きなのかな」


バカ正直に、氷室は言った。

「さあ?」
答えを待っていると、氷室はつぶやいた。

「好きかも…」
氷室は、キュッと掴むと、胸の中で抱いた。

そのあと ギューっと抱きしめた。



(はあ…)

「豚が好きなんて、変わってるね。」
と、親友の優香が言った。

「もう抱いてるし」
と、くすっと真梨が笑った。

そうなのである。

氷室が抱きしめたのは。


わたしじゃなくて…


「豚かあー・・・!!」
くすんだピンク色の豚は、このクラスで飼われることになったものである。

実に、隣のクラスの先生が、豚を連れてきたが、学年の人全体が見えるように、学年10組あるなかの、真ん中、5組で飼ってもらおうと勝手に決めたのである。

「自分のクラスで飼えばいいのにね」
大人っぽく隼人が言った。 

          
         ф

このクラスには、暗黙の理由で アンドロイドがいる。

それは誰かは、皆知らない。

勿論、アンドロイドが居る と言う事実でさえ、

教師も校長も誰も知らないし、そのアンドロイドは、周囲から浮くことなく、むしろ人気者なのである。


だが、その正体を知っている者が、5名居る。



それは アンドロイド本人である、氷室広輝と

蓮見愛奈、百瀬優香、茅野真梨、橘隼人である。

ただの偶然でこの5名は、アンドロイドという正体をしることになってしまったのだ。