コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: SANDAI ( No.26 )
日時: 2014/10/02 22:19
名前: 墓書 (ID: y36L2xkt)

どうも、墓書です。

1000字がiPhoneの電源落ちで消失して、気の利いた言葉も言えぬ状態です。

きっと、文章おかしいけどそんな気力無いわ…。

いろはのばか。

起を完全に無視されたので、躍起になって関連性を探そうとして、ついでに復讐してやろうと、コンブを残し。

500字以上で完璧な結を書いてくれなきゃ割に合わない。

もう疲れたよ、パト(ry

はい、投げますね。


あ、そうだ。お題でしたね。

お題は「童謡」「雪うさぎ」「恋慕」





……………………………………………………………






「…ダメだよ、そんなに叫んだら」

おもむろに近づき、ニンフを覗き込む。

唐突のことに驚いたのだろう彼女は大きな目をさらに開いて此方を見る。

「お腹の子に響いちゃ「だから、ちげぇって行ってんだろぉおお!!?」…おっと」

勢いよく拳が飛んでくるがすんでのところで避ける。

ニンフの形相の変化に驚きつつも、とにかく彼女を宥める事を優先する事にする。

「…ほら、落ち着いて。ひっひっふー」

「あぁん?!」

どうやら、逆効果だったらしい。

どう対策を取ろうかと悩んでいた時だった。

「ねぇ、おねえちゃんをイジメないで?」

クイと服を引かれ下を見ると、小学中学年くらいだろうか。

そのくらいの女児と男児が此方を見上げていた。

双子だろうか、クルリとした瞳とチョンと置かれた鼻がそっくりだった。

「お姉ちゃんって…ニンフさんのこと?」

遠くで「わかってんじゃねぇか!」という声が聞こえた気がするが無視をする。

二人が僅かに首を傾げるが、状況から判断したのだろう、コクリとうなづいた。

「ごめんね、あんまりにも反応がいいから…」

またもや、何か聞こえたがやはり無視をする。

これでも自分は小さい子供が好きである。

双子と仲良くなろうと、視線を合わせるためにしゃがみ込む。

しかし、双子の視線は此方の頭上を越え、後ろを見ていた。

不思議に思い其方を見ようとすると、ふと頭の上に何かが置かれた。

「あいつはいつもああだからな、弄られやすいんだよ。もうあれは性分だから仕方ないよ」

「ウォル兄ちゃん…」

どうやら双子の兄らしい。

ウォル兄ちゃんは両手を伸ばし、双子の頭をグリグリと撫で回した。

されるがままの双子が可愛らしいことこの上ないのだが、頭上越しで行われるのはいささか気分が悪い。

不平を言おうと上を見上げる。

「わりぃ。」

「まだ何も言ってないよ?!」

いや、「わかってたぜドヤぁ」てすんな。

なんとなくムカつくが、ニンフと同様に綺麗な顔をしていた。

もっと、ムカつく。

それに、なんか馴れ馴れしい。

別に男にくっ付かれても嬉しくないし、どうせならニンフか双子がいい。

それに俺は男に興味はねえ。

あからさまに表情に出すと、ウォル兄は「そりゃあ、残念だ」と離れて行った。

Σ(゜д゜lll)?!!

まぁ、離れたからいっか(((o(*゜▽゜*)o)))

ウォル兄ちゃんさんが離れたことに喜んでいると、少し遠くから声がかかった。

「なら、私はどう?」「どう?」

なんか続々と湧いてくるな、と思いながら目を向けるとちょっと、大人びたニンフが二人いた。

あれ、横にもちょっと幼いにんp(自重)

あ、べつじんか。

いや、めっちゃ綺麗なんですけど。

なんか男とかいるけど、これまじハーレムじゃね?

「ねぇ、遊ばないの?」「の?」

取り敢えず

「遊びたいです、はい。」

ウォル兄が変な顔してるけど気にしない。

だって、なかなか無いよねこんなこと。

「ちょっと、俺のこと忘れてない?」

「僕も」「私も」

双子とは遊びたいです。

ウォル兄は帰れ。

「忘れてんのはコッチだろうがぁあ!!!!」

気にしない気にしない。

「冗談はさて置き。そろそろ帰らせてもらうよ」

確かに魅力的な誘いではあったけれど、俺が望んでいたのはそんな経験ではなかった。

自分にはしなければいけないことが山ほどある。

この旅は自分に課した課題でもあるのだ。

こんなところで道草食ってられない。

「帰っちゃうの?」「遊ばないの?」

ウルウルする双子は本当なでくりまわしてやりたいけれど、それはウォル兄にしてもらってね。

グッと欲望を堪え、ウォル兄に双子を託す。

「へえ、帰りたいの?」

…うわ、ニンフさんが久しぶりに顔出したな。

そう思ったのは一瞬だけだった。

しん…と森全体が息を潜める。

「え?」

風さえも姿を見せない。

空気が完全に変わってしまった。

「本当は逃げたいんだろ?」

「僕らと」「遊ぼう?」

じわりと緊張感が身体を蝕み始める。

おかしい。

巫山戯た感じだったウォル兄さんが俺の心に囁く。

あどけない双子の様子も誘うように変わった。

「何を怯えてるの?」

気づくと全員に取り囲まれていた。

ヤバイ。

本能が告げる。

ここにいてはいけない。

無害に思えた全員が今、とてつもなく恐ろしい何かに思えた。

「ねぇ、帰らないで?」「で?」




「「「「「ずっとここで遊んぼう?」」」」」「う?」




「っ?!!!」

もうダメだ。

これは本当に。

どうしたら。

ここから出られる。

どうやって俺はここに来たのだろうか。

「!」

ふと、思い出すのは微かな笛の音だった。

首を無理に捻じ曲げ、ニンフを見る。

あった。

きっと、それだ。

自分でもあり得ないと思うほどの瞬発力だったと思う。

跳ねるように走り出しニンフの元へと向かう。

何を思ったのか微笑みを浮かべるニンフ。

あんたじゃねぇよ、用があるのは…

「草笛は貰ったァァァア!!!!」

その時は驚きに目を見開く周りの様子も気づかなかった。

必死に草笛を吹く。

その時奏でられた音はえもいわれぬ美しさだった。






「はっ…はぁっ…」

全速力で駆け抜けたように身体がだるい。

汗がシャツをびっしょり濡らし、水をかぶったようだった。

手に違和感を感じ見やると、水を飲むために出した流れたままの水が手を濡らしていた。

逃げられたのか…?

顔にかかる飛沫が朦朧とした頭を徐々に冷やしていく。

しかし、治らない拍動に緊張感がほどけない。

カサリ

思わずビクリと身体を震わせた。

反対側の手から変な音が聞こえる。

恐る恐る視線を向ける。

「…カマキリ?」

そこには草笛は無く、一匹のカマキリの赤ちゃんがのそのそと離れて行こうとしているだけだった。