コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: SANDAI ( No.47 )
- 日時: 2014/11/06 17:20
- 名前: 墓書 (ID: RnkmdEze)
そもそもどんなフラグを立てたいのか深読みしてしまいそうなお題の羅列ですね!
ですが、墓書はエレベーターで書きたいシチュ…じゃねぇなこれ。
思ったことがあったから、STORY無視で書いてから、話の本筋をいろはに投げちゃりたいと思います。
ぅぇええい(真顔
【超高層ビル】【エレベーター】【壁どん】
起
*滑稽なもので、僕らは知らないことが多い。
ゲーセンで一頻り遊んだ帰り道、のしのしと1人で歩く。
他の奴等はこのまま夕飯へと向かうと言っていた。
衝動に駆られるまま購入したシルバーリングが夕飯代を吸い込んでしまったおかげで、こんな所で一人ぼっちなのだ。
ポケットに突っ込んだ袋入りのリングを弄ぶ。
すると、急に爆音を鳴らしながらバイクが横を通り去った。
舌打ちを鳴らし、道路を見やると向かいのビルが目に映る。
それは最近できたもので他よりも背が高く、空に頭を突き出していた。
高所恐怖症の人なら漏らしてしまいそうな、外に張り出したエレベーターが動いている。
二つ並んで設置されているそれらが、一方は上の方から下に向かって、もう一方は下から上に向かって移動し、ちょうどビルの四分の一あたりですれ違った。
それぞれに1人ずつ人間が乗っていて、その二人がエレベーター越しで並んだ瞬間に、この人たちはすぐ隣に人が居たことなんて知らないんだなと思った。
じっと二つの箱とその中身の入れ替わりを眺めていると、体に衝撃が走りよろけた。
相手の顔も見ず、けれどこの場合は突っ立っていた自分が悪いだろうと謝罪の言葉を吐き出す。
顔をあげた時には相手は既に背を向けていて、気を向けなければ壁なんて無くとも人に気づかないもんだなと思い直した。
手元の携帯を確認するとまだ電車が来るまでには時間がある。
さて、これも何かの巡り合わせだとビルに入るのもよし。
駅内には本屋やカフェなんかもあるから、そこで時間を潰すのもよい。
幸い、小銭なら幾らかあった。
今度は人の邪魔にならないように端に寄って、再び箱を眺めながら考えた。