コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: SANDAI ( No.51 )
日時: 2014/11/14 16:38
名前: 墓書 (ID: kXLxxwrM)

しかしながら、いろはうたのお題は本当に大変である。
例えれば、完璧なスパゲティの具材を前にラーメンを調理するような物だろう。
スパゲティを作れば良いと言われればそれまでだが、それでは自分が面白くない。
だが、何を作ろうかと冷蔵庫を開けると、料理名と主要具材が目の前に置かれている気分になる。
もちろん、料理名は無視して具材を手に取るのだが、ここから他料理を作るのは料理初心者には甚だ難しいのだ。
後になれば、それを見越してお題を出すのだから尚更たちが悪い。
それに加え、今回で二度目だ。
無理に路線を変更させられるのは。
突然に変えられると、卑怯だ!と思う。
かなりキャリアに差があるというのに大人げないぞ、いろは。
男目線で書くのは自分の好みであるから、甚だ不服なのだ。
何とかしたいのだが、自分にはそのような力量なぞない。
この際、誰かにこの対処の程をご教授願いたい所存である。



って、書いたけど俺もたいがいやなー


お題→【霧】【花】【目】


*正直言って、バカな選択をしたと思う。

どうせ帰っても焼き飯作って食うくらいでやることがないからと道路を渡ってしまった。

が、金もないのにこんな所にきてどうするんだ。

自動ドアをくぐり抜けてようやくそう思う。

まぁ、とにかくエレベーターにでも乗ってしまおう。

別に高所恐怖症ではないし、景色がどんなもんかってのも多少気になっていた。

携帯を取り出して、検索機能を呼び出した。

このビルにはいろいろと有名な店も入っているようで、それを紹介する公式のサイトがある事を今日教えてもらった。

シルバーアクセサリーにあった服を探すのも悪くないかもしれない。

最初はそうやって画面を覗き込んでいて気がつかなかった。

未だに扉が開かない事を不思議に思い顔を起こすと、ざわざわと後ろが騒がしかったことに気づく。

ちらりと見ると、予想以上の人数が後ろに並んでいた。

勘弁してくれよ…。

内心そう愚痴るが仕方が無い。

大きければ大きいほど利用者も増えるのだろう。

最近の流行りを取り入れた為か休日の今日に若者が多いのも頷ける。

エレベーターが降りてきたことを確認すると携帯を切った。

乗り込んでみると、ぐいと後ろから押されて奥へと追いやられる。

その途端にむわりと甘い匂いが鼻を抜けた。

キツい香水の匂いに横を見ると、明るい茶髪で露出度の高い服装の高校生くらいの女と目が合った。

すぐ目を逸らされて、見るに耐えなかったのかと内心傷つく。

…エレベーター内で痴漢とか言われたりすんのかな。

一応、手が当たらないように体を縮める。

あ、これイケメンだったら気にしなくていいんだろうな。

イケメン滅べ。

一階に着いたのか、内臓が浮くような独特の浮遊感を感じる。

一人二人と人数が減り、少しの隙間ができるのを確認すると、離れようとした所で体勢が崩れた。

「…っ!」

足を踏ん張るもそれは無意味で、体は重力に逆らわず倒れていく。

ガッと手を延ばし壁につくと匂いが格段に強くなり、むせそうになった。

気付けば、あの女子高生を壁と俺とで挟んでいる状態。

…やばい。

これ、痴漢どころじゃない。

「す、すいませ…ん」

慌ててのけようとは思うのだが、うまくいかない。

ダメだ、顔見れない。

絶対蔑んだ目で見られてる。

なんとか、手首のスナップをきかせて手を壁から浮かせた。

これでなんとかなる!と気を緩めた瞬間に後ろの人とぶつかってしまった。

二次被害やで…。