コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: SANDAI ( No.52 )
- 日時: 2014/11/13 23:44
- 名前: いろはうた (ID: 5obRN13V)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
やっぱりね……
いろはうた、男子の心情などこれっぽちもわからないのですよ(真顔
だから、路線を変更するしか他に救いの道はなかったのよ……!!
主人公を女の子にするしか……!!
これ、もはや運命だったのよ!!
不可抗力だったのよ!!(泣
ええ。そしてその通り。
君も大概だよ墓書。
今まで数え切れないほどフラグをへし折られ、
謎の新しいフラグを立てられ、
ものすごい所でぶちぎって設定をいろはうたに丸投げされ、
っていうか、ストーリーそのものを剛速球でぶん投げられ……
やべ……
数え上げたらきりないわ……
って、他にも無理やり路線変更したこと……ありましったっけ……?
ま、いっか……
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
結
*エレベーターが動き出す間、私は、じっとその人の顔を見ていた。
シンプルな服装。
眼鏡をかけている。
背が高い。
だから、眼鏡のレンズが光で反射して、どんな表情をしているのかすら見えない。
うーん……。
とか思っていたら、視線を感じたのかその人がこっちを見たような気がした。
あわてて視線をそらす。
誰だって、自分の顔をジロジロ見られたりしたら嬉しくないだろう。
にしても、狭い!!
息苦しい!!
っていうか、このお兄さんとの胸あたりに私の顔があって……
ああ……バランス崩してお兄さんの胸に頭突きとかしたら、女子として終わる……
電子音がして、ふわりとエレベーターが止まる。
お願いします。
誰か……誰か、降りてください。
私は必死に祈りを捧げたにもかかわらず、一つの階につき、一人しか降りてくれない。
私が軽く昇天しそうなのに気付いてか、目の前のお兄さんが私から距離を取ろうとした。
あ。
離れようと無理に足を動かしたせいで、バランスを崩されたようだ。
お兄さんの体がぐらついて………ぐらついて。
「…っ!」
ダンッと小気味よい音が私の顔のすぐ横でした。
一瞬、呼吸が止まる。
危ない。
もう少しで、ぬぉぉぉおおおおおっっ、と牛のような雄叫びをあげるところだった。
少し落ち着こう私。
……これは。
こ、これは、まさか、アレですか。
私の背後には、壁。
私の前方にはお兄さん。
お兄さんと壁に、私、サンドイッチ。
お兄さんの腕が壁を押している。
うん。
間違いない。
乙女ならば誰もが憧れるであろうシチュ。
まさか実際に体験することになるとは。
「す、すいませ…ん」
いいえ。いいえ。
謝らないでください。
むしろ、おそらく最初で最後になるであろうこの体験を、
できればもう少ししたいのですが、お兄さん。
どうして、青ざめた顔で周りの人に、降りますって言っちゃうんですか。
ああ、そこ、五階ですよ。
またも無情にもエレベーターは止まり、お兄さんはふらふらと銀色の箱から吐き出された。
扉がしまります、と平坦な機械音が言うと、すっと扉が閉まってお兄さんの背中が見えなくなってしまった。
……いいのかな。
五階って産婦人科しかないんだけどな……。
終