コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: SANDAI ( No.63 )
- 日時: 2015/02/17 23:28
- 名前: 墓書 (ID: Ftjvm8dm)
リクエストはしたけどさ、コレ自分も書かなきゃじゃん、って思って複雑な気持ちになっている墓書です。
王道かなー、と書いたけどそこまで詳しくないし自信なくなってきました。
でも、相手はあの、いろはうたさんです。
きっと、何とかしてくれるでしょう(他力本願
前回はそれ程までにいろはの好みに合わなかったのかと驚愕しておりましたが、今回は楽しくやってくれる………よね?
ちなみに、前回のお題で私はどれだけ猫を擬人化させたい衝動を抑えたか解りません。
恋愛ものにはしないと決意した上での男女の絡みだったので、逆に難しかったです。
けど、そろそほ男同士の友情てのもやらないですか、いろはさん(提案
君の男たちはいつも女を奪い合ってるような気がするので、ちょっと興味があるんですよね(あくまでイメージです
…あぁ、ちょっと長く話し過ぎたようです。
では、投げましょうか。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
承、
なんとか遅刻することもなく学校についた二人はいつもの通りに下駄箱で別れる。
柚子は軽く桐人に手を振り、すぐに階段を駆け上がった。
教室には普段通り柚子を迎え入れるが、柚子の掌には普段とは違うモノが握られていた。
そっと手を開く。
それは、柚子の下駄箱から見つけたものだった。
何の面白みもない真っ白な紙に黒のボールペンで柚子の名前と昼休みに武道場裏まで来てください、とだけ書いてある。
その字の筆跡を眺めているとある言葉が頭に浮かぶ。
しかし、勘違いだったら恥かしいという思いと、他に何があると言うのかという思いの二つが湧き上がって慌てて筆箱の奥へとその紙を押し込んだ。
それから午前中は紙のことばかり気掛かりで、授業にもあまり身が入らずにそわそわしながら、柚子は昼休みを迎えた。
普段一緒に昼食をとっている友人たちに用事があるから先に食べてくれと断って柚子は教室から出る。
やはり、滅多にない青春イベントだと思って浮き足立っていたいたのだろうか。
後は指定された場所に向かうだけだったのだが、廊下を曲がろうとした時に何かとぶつかってしまい、我に返った。
流石に周りが見えなくなるほどテンションが上がってるとは思っていなかった、そう思いながら相手に謝ろうと顔を上げた。
「うわっ、ごめんな…って、桐人!」
そこにはこんなところにいるはずのない弟の姿があった。
「…危ないだろ、何してんの。」
「いや、こっちの台詞だし。なんでここにいるの?」
全く危な気なく、安心と安全を兼ね備えて突撃してきた柚子を受け止めた桐人の問いをさりげなく躱し、柚子は尋ね返す。
すると、桐人は右手に持っていた物を柚子の前に掲げた。
「箸、俺のところに二つ入ってた。だから多分、柚子のとこに入ってないと思うんだけど。」
どうやら、親切に持って来てくれたらしい、と普段使っている箸を確認して柚子は思った。
しかし、外に向かってきる今、渡されても柚子には困るだけだった。
「あー、うん。ごめん、ちょっと用事があるから、遥子に渡しといて。」
「え」
仕方なく、近所に住んでいて桐人とも面識のある友人の名前を上げて、返答を待たずに柚子は身を翻し、階段を駆け下りて行く。
柚子を引きとめようとした桐人の手は空を掻き、そのままゆっくりと下へ降ろされた。