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Re: えっ、今日から私も魔法使い!?【参照1000突破♪】 ( No.149 )
日時: 2015/02/04 21:37
名前: 雪兎 (ID: jM89U6Tv)

遅れましたが、参照1100突破です!ありがとうございます。

…参照100増えるたびにコレやる必要あるの?

とお思いの方もいらっしゃるでしょう。そこはすみません、一人で舞い上がってるだけです。

というわけで、これからもよろしくお願いします!

では、本編をどうぞ。↓


第四十九話 <女神像奪還作戦編>

「理事長、理事長!大丈夫ですか。」

私は、必死に倒れている理事長の肩を揺さぶった。

気を失ってるだけとはいえ、なんてったって理事長だ。何かあったら大変なことに…!

隊長はというと、さっきから部屋の中を歩き回っている。何か取られたものがないかとか、そういうのを探してるんだろう。

「フィリア、隊長〜!無事ですか!」

扉がバンッと開き、エリオットが駆け込んでくる。その後ろには、リュネと実行班のメンバーもいた。

「よかった…合流できたんだね!」

「ったりめーだろ。フィル、お前のほうこそ俺に会えなくて寂しかったんじゃねーのか?ん?」

ジークがゆっくりと歩み寄ってきて、私の頭をポンポンと叩く。……って、もう!

「もう、あんたは!そんなことやってる場合じゃないでしょう!?」

「ハハッ、そんな怒るなって。…それよりも」

ジークは急に笑みを消すと、理事長の前に屈み込み、「…カイル。ちょっとこっち来てくれ」なぜかカイル君を呼んだ。

私が不思議そうにしているのを見てか、リリアンが近づいてきて教えてくれた。「カイルっちはね、魔法のことにはすーっごく詳しいんだよ♪」

「へえ〜…」

そんなことを言っているうちに考えがまとまったのか、カイル君が口を開いた。

「どうやら、理事長だけは何らかの魔法で眠らされているようですね」

「…魔法で?」

答えたのは隊長だった。「当たり前といえば、当たり前だな。理事長があんなガスごときで、眠らされるはずがない。」

そう言う隊長は、どこか誇らしげに見える。…やっぱり、尊敬してるんだろうなあ。

               ☆


そういうわけで、私達の女神像奪還作戦は、こうして幕を閉じたのだった。

任務を果たすことは出来なかったけど、私達は何故か深い達成感を感じていた。

ほどなくして学校の皆も目を覚まし始め、けが人も行方不明者もいないということが分かった。

理事長にかかっていた魔法は相当強力だったようで、意識が戻ったのはそれから三十分ほど後だった。

…まあそれでも、一般人なら二日は目を覚まさないような魔法だそうなので、理事長がいかにすごいかがわかってもらえるだろう。

あと、会長とリンダさんが、私達のところに誤りに来た。

「あはは、いきなりの出来事やったからなあ、なんも出来んかったわ。堪忍なア。」

「…すみません。完全に私の不注意でした。」

…と、会長はなんだか反省してる様子が見受けられなかったが。

なんだかんだで、今回の事ではお世話になったので、とりあえずお礼を言っておいた。

ふう……。

なんか大変な一日になっちゃったけど、これからは普通に過ごせるのかな…?

                      女神像奪還作戦編 了

                  次回、第五十話。お楽しみに☆