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えっ、今日から私も魔法使い!?【参照2000突破感謝】 ( No.199 )
日時: 2015/06/14 20:57
名前: 雪兎 (ID: VIeeob9j)

第七十四話 <何でもアリな体育祭編>

というわけで、三チーム対抗の借りもの競争は幕を閉じた。

結果は、なんと!2位が黄チーム、1位が赤・白チームとなった!ので…

『ではこれより、緑チーム・赤チーム・白チーム対抗の、借りもの競争を始めます』

は、はは……まさかこんなことになるとはね…。

お客さんは、今年の体育祭は前代未聞続きだ!…と大興奮のようで、学校側も大喜びである。

『では、出場選手のご紹介です。緑チームからはフリト・ノイモーントさん、赤チームからはジーク・オースティンさん、白チームからはリュネット・レオ=コーカーさんです!』


「すごいね…。各チームの精鋭が揃ってる!」

「うんうん!なんか、こっちまで緊張してきちゃったよ。」

「もう!なんで私じゃありませんの!?良い判断とは思えないですわっ。」


はしゃぐ私とエリオット君の横で、キャンディさんは悔しそうだ。ああ、私が精鋭とか言っちゃったからか。ごめん!


一方選手である三人は、集中を高めているのか少しも動かず、しゃべらない。すごい緊張感だ……


『それでは、スタートです!』


おおー、どんな勝負になるのか。本当に予想がつかない!


パン!


観客の声援とともに、三人の足が動いた。…ってか、速っ!?


今までのは本気じゃなかったの?…と思うくらい、動きが格段に素早くなっている。フリトさんに関してはわからないが、きっとこれでも、まだ本気じゃない…そんな気がした。

ブワッと、目の前を風が通り抜けた。それから一瞬遅れて、ジークの姿が目の前に飛び込んでくる。

まるで、三人自体が風を発しているかのような迫力。観客たちの髪が、バサバサとはためく。

一時はジークがリードしていたかと思われたが、カードを手にしたのはほぼ同じタイミングだった。


これから、どうなるんだろう…!?


                 次回、第七十五話。お楽しみに☆