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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: えっ、今日から私も魔法使い!?【募集あり】 ( No.93 )
- 日時: 2014/11/11 22:39
- 名前: 雪兎 (ID: hqWYiecP)
第二十二話・前編 <対抗戦編>
一体、何が起こったの…?
気が付けばみんな戦いを止め、状況を把握しようとしていた。
プランスは、ゆっくりとレイピアを腰に収めた。
「…君達。何か嫌な予感がする。ここは一旦、校舎に戻るのがベストだと思わないかい?」
「…ああ、気に食わないが、ここはアンタに賛成だ。行くぞ、フィル」
「う。うん…」
そうだ、きっとそれが一番いいはず。
私は先に歩き出したジークの後を追った。
プランス君とキャンディさんも、「やれやれだね。」「もう、なんて日なんですの…」と言いながらも、後ろを付いてきた。
そのとき。
「いや君達、それは困るなあ。」
!!
茂みから現れたのは、黒ずくめの格好をした数人の男達だった。
男達はそれぞれ、手に武器のようなものを持っていて……
…この人たち、何かおかしい!!
そう瞬時に判断したのは、私だけではなかったようだ。四人は一斉に顔を見合わせると、いきなりジークが叫んだ。
「よし!プランス、キャンディ、後は任せたッ。行くぞフィル!」
「えっ!?ちょっ…」
そう言いつつ私の手を引いて、いきなり走り出したのだ。
当然、いろんな人からいろんな非難が飛んだ。
「ちょっと、君達!?」「ず、ずるいですわよっ、この裏切り者ッ!」
「あっコラ、待てそこのガキ共!」
もちろん私も同じ気持ちだった。「何考えてんのよ、この馬鹿!」
「考えるも何も、ほら早く走れ。囮の意味がなくなるだろ?」
お、囮って…。
こうして私達は、キャンディさんとプランス君と謎の黒ずくめ集団とのこして校舎に向かう羽目になったのだった(ああ…怒ってるだろうなあ、二人とも…)。
次回、他のメンバーはどうなったのか?お楽しみに。
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