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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ジャムのように甘く優しい恋物語 ( No.28 )
- 日時: 2014/10/02 08:38
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
ハニーside
私は徹くんの行方が気になったので、彼を追いかけようと、走ってはいけないと注意書きのある廊下を走り始めた。そのとき、バンッ!と誰かと正面衝突してしまった。
いたたたたた…
「あの、ぶつかって、ごめんね」
起き上がって、ぶつかった人の顔を見て、私は息を飲んだ。
その男の子は、美形と言われているフレンチくんやヨハネスくんよりも更に綺麗な子だった。
糸のようになめらかで、サラサラとした細い金髪のおかっぱの髪。
青いコバルトブルーの切れ長の瞳、優しくて愛くるしい笑顔からこぼれる白い歯、まるでお人形のように長い逆さまつ毛、すっと整った鼻に薄い唇と細い顎、女の子のように細身で華奢な体躯にブレザーを着たその姿は、まるで天使のようだった。
「けがはない?」
「は…はい…」
「よかった。えっと、初めまして。2組のハニーさんだよね。僕は5組のアップル=ガブリエル。よろしくね」
「うん。こちらこそ、よろしくね!」
「どうしたの、顔が赤くなっているみたいだけど…」
やだ。私ってば、彼の顔を見すぎて赤くなっちゃってたんだ。
「ううん、なんでもない。大丈夫だよ。ありがとね」
「よかった。そろそろ休み時間が終わっちゃうから、教室に戻ったほうがいいみたいだね」
「そうだね」
彼の言葉に急いでそれぞれの教室に戻ったけど、しばらく彼の爽やかで優しい笑顔を忘れられなかった。
もしかして、彼が絶大な人気のある美少年って噂の「アムール」なの?
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