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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ジャムのように甘く優しい恋物語 ( No.30 )
- 日時: 2014/10/02 20:22
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
アップルside
僕は学校から帰った後、自分の部屋で少し考え事をしていた。
今日は、本当に色々な事があったと思う。
まず、ヨハネスくんに愛の告白をされたこと、ハニーさんにぶつかってしまったこと…徹さんが僕たちのクラスに遊びに来たこと…
それらのことが、僕の頭を何度も何度も駆け巡る。
ヨハネスくんは、あの後すぐに良くなって、元気になって一緒に帰った。もっとも、彼は僕に気を使ってか、あえて告白の話はしてこなかったけど。
それにしても、休み時間、ハニーさんには悪いことしたなァ…
曲がりなりにもぶつかってしまったのは事実だし、ここは、ちゃんとお詫びも持っていって、謝った方がいいだろう。そう考えた僕は、ヨハネスくんに、ハニーさんの家がどこにあるのかを聞くべく電話をかけた。
☆
「これでよし。ハニーさんが喜んでくれるといいんだけど…」
僕は一番の得意料理である、苺をたっぷり使ったタルト=タタンを作って、綺麗な箱に入れて家を出た。
小さい時から、僕はケーキ屋さんであるママと、亡くなったおばあちゃんの影響で、お菓子作りが好きだった。
ママの指導もあってか、今ではかなりのお菓子を作ることができる。
その中でも一番得意なのが、タルト=タタンだ。
タルト=タタンはアメリカの伝統的な家庭のお菓子で、キャラメル状になった砂糖が美しさと香ばしさを演出する、僕は作るのも食べるのも大好きなお菓子だ。
ハニーさん、喜んでくれると嬉しいな。
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