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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ジャムのように甘く優しい恋物語【キャラ応募開始!】 ( No.36 )
- 日時: 2014/10/04 07:30
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
美雪side
「行くぞ、とうっ!」
「ぐわあああ!」
舞台では、カイザーマンが現れた悪者を強烈なキックで倒していた。
「カイザーマン、やっぱりカッコいい〜♪」
ハニーちゃんは、目をキラキラ輝かせ、憧れる表情でヒーローを見つめている。
「がんばれ〜!」
子どもたちが声援を送ると、ハニーちゃんも彼らに負けないぐらい大きな声で応援し始めた。うう…っ、この状況で、応援していないのは、あたしと青井ちゃんだけ。
このままでは、明らかに気まずいことになり、注目を浴びてしまう。よし、背に腹は代えられない。
少し恥ずかしいけど、場の空気に溶け込むためにも、ここは応援するしかないっ!
覚悟を決めて、口を手にあて、声を限りにヒーローに声援を送ろうとしたその時、左隣からハスキーな声がした。
「そんな気持ちの応援では、ヒーローが悲しんでしまいますよ」
その声に驚いて、左隣の席を見てみると、ふわふわした茶色の髪、トロンとした半開きの眠そうな瞳、色白で白いシャツに灰色のズボン、首にヘッドホンをかけた同い年ぐらいの男の子がいた。
「星野くんっ!?」
一心不乱にショーを観ていたハニーちゃんが、その声に反応して彼を見る。
「久しぶりですね、ハニーさん」
「ほんとだね。星野くんもヒーロー観戦しにきたの?」
「もちろんですよ。僕は特撮ヒーローものが大好きですから」
「あの…ふ、ふたりとも、お知り合いなん、ですか…?」
青井ちゃんが訊ねると、彼は少し微笑んで、
「初めまして。僕は星野天使、その名の通り天使です」
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