コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ムニキス【オリキャラ募集】 ( No.11 )
- 日時: 2014/11/06 17:37
- 名前: 捨駒 (ID: aAxL6dTk)
やべw本当だwwごめんね(´・ω・`)
「どこへ行ク?」
「決まってます!刀を売りに行くんですよ!」
コウの言葉に笑いながらも男は尾行を続けた。その間に、トシゾウがいかに優秀かタカトラという有名な軍人はどういう人物なのか、自分、レオンの役目は何なのかという事を長々と語った。
そうしている間にもテントを張った的屋の様な建物の並ぶ中心街へ着いたのだ。よい審美眼の持ち主が居そうなテントを見るが今のところ分からなかった。
「なかなか人が…うわっ」
「……?」
「すっ、すみません!お怪我は…?」
肩をぶつけた黒髪の男は首をかしげたまま向こうの人混みに流されそうだ。
「…おい、今のはこのガキが謝るんじゃねー。お前が謝んだよ。」
紅玉の様な真っ赤の瞳が黒髪に冴えて光る。世に言うイケメンという風貌の彼は薄い唇を動かし言った。
「別に俺は痛くもなんともない。」
「それを口デ言えヨ。」
「今言った。」
「すぐにだ!」
顔色を変えた男は大きな鎌をコートの中にあったケースから取りだし、レオンの喉元へ近づけた。それに対してレオンは膝から脹ら脛にかけて備えられている短い鞘から短い刀を抜いた。
「女は下がれ。黒き死神とはアークの事。その子供はお前のだろう。」
「女じゃねーシ!…そんな死神は居ねーナ。ただの人間じゃねーか。」
言葉がぶつかり合うわずか三秒後、アークは鎌に仕込まれた銃を発砲した。それを跳ねてかわし相手の背後へと回り込む。
流石は斬り込み隊だとコウは思ったがこの世の中を生きてこれた放浪人だ。後ろへ来た敵も大きな鎌で斬り裂こうと腕を降る。
「頭が軽いもんでナ!身軽なんダ…よっと!」
どこからともなく現れた彼はアークの腹を強く蹴り飛ばした。ブーツに付いた凸凹が鎧で音がなりこれじゃないという顔で地面へ着地した。
どうやらレオンは空中戦が得意のようだ。
「なかなかだな。」
「さっきのは笑うところだシ…そこぐらい分かレ。」
「今笑った。」
「そこで笑えヨ!」
両者一歩も譲らず、騒然とした中心街はまた騒乱へと変わった。
「…名前、アークとか言ったよナ。」
「放浪者。死神アーク…聞いたことはあるだろう。」
コウの頭の中でピンと来た。
死神アークとは血のように赤い瞳を持ち、黒猫の様な毛並みの大鎌を持った男。出身国は知られていないが確か自分と同じだったはずだ。そういじめっ子たちはコウを死神と同じ出身と罵っていたハズだ。
「…死神は孤独でいい。孤独が一番だ。」
それだけを言うとアークは振り返り歩を進める。
「お前サ…孤独で一番は当たり前だ。」
「………?」
「だがな!孤独は死ぬゾ。一番でいるのも辛すぎル。」
「…つまり、」
「俺がその能力買うゾ。金はねーけどな!」
おまけ
レオン「質問あるか!?」
アーク「俺は一体…誰だ?」
レオン「人間。」
アーク「俺は一体…なんだ…?」
レオン「だから!人だっつーの!」
コウ(こいつ…アホだ…)