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Re: ワルモノ ( No.15 )
日時: 2014/11/24 21:32
名前: はるたろう (ID: jd737JEz)

大体四話で話の軸が変わるよ。




「姉ちゃん、姉ちゃん、見て。死体を連れてる兄ちゃんがいる。」

無邪気に金髪の男を指差す小柄な少年。頬にはダイヤの刺青が入り、血に濡れた大剣に股がり横にいた眠そうな女の頭を二三回殴った。

「姉ちゃんはァ、アイツ殺したい?」

骨のついた肉を食べ終わった大きな男が答えた。

「おいアラタ?どうするんだ。」

アラタと呼ばれた女は目をこじ開け金髪を見たがすぐに眠った。殺さないという合図だと知り、少年は舌打ちをし項垂れた。大柄の男はスペードの刺青を擦り骨を火の中へ放り投げる。

大きな銃を持つ男と大剣を持つ小柄な少年。二人とも整った顔立ちをしており頬の刺青が勿体無い位だ。

「つまんないの。…なあ、ソードはどう思う?」

突き刺さった剣を引っこ抜き軽々持ち上げるとスペードの元へゆっくり歩く。

「近頃さァ…全然進軍しねーし、何しろ……国家の軍事部隊がまた立ち上がったらしいぜ。しかもォタカトラがいんの。」
「マジか。だが、俺らにはアラタが居る。」

「案ずるな、キラル。この俺、アイの美とヨツバの知性があればメッタメタにできるってものよ。」
「五月蝿い。死ね。」
「有り難きお言葉!」
「…キモい。」

土下座をするアイという男とモノクルの曇りを拭き取るヨツバという男。

アラタを始めとする、アイ・ヨツバ・キラル・ソードの五人は今では国を滅としてはん犯罪者扱いを受けている軍である。ムニキスと呼ばれた現象の数々は殆ど彼女らが起こしてきた。
今では国際指名手配犯ではあるが、その手口は全く分からずいつも眠っているアラタがまた謎多い。

と、潜伏していたタカトラはメモを書いた。
斬り込み隊とは言えど一応内緒で潜伏を繰り返す彼だ。レオンの人命救助の護衛にあたっている所偶然見かけたので少しだけ監視をしている。

(こうして見ればアホらしい事を述べている馬鹿げた軍団にしか見えんのだが…)等と思ってしまった事は黙っておこう。

「アラタは起きないし…今夜は野宿だな。」
「野宿サイコー。」
「嬉しそうに聞こえんぞ。」





続く。