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更新再開です。




「という訳だ。彼奴等は野宿。…後それから、女。いつまでコウを蹴っている。」
「コウ…？あ！本当だ、コウ！久し振りだね！」
「足を退けてからお願いします…ぐふ。」

コウの首が倒れたところでタカトラの溜め息はやっと、リンの耳に入った。

彼女の目にはどう映ったか分からないが、自分より年上の大人ばかりが集まり、キャンプファイアでもしている様に頭で捉える。

「自己紹介を。名前がわからなくては意味がありません。」

アンリの業務的な口調で言われ、一瞬だけ思考が停止した。

「じゃあ、私リン！ヨロシクね( v^-゜)♪」

その場の空気が一瞬だけ張り詰めた。

横たわったコウ以外の人間がきっと、馬鹿なのかなんなのかを頭の中で自問自答している。彼女の澄んだ宝石のような目を自分の目で見つめた。

張り詰めた空気を壊すように一人の男が口を開いた。

「お嬢さん…夜の…経験は？」
「夜の経験？なんですか。それ。」
「僕が手取り足取り…」
「キャッ」

「サンダー！」

リンに触れた瞬間、トシゾウの全身に痺れるような激痛が走った。死んだように倒れ込む先程まで元気だった人を見つめた。
その後、無意識のうちにアークに言った。

「私も魔法使ってみたいな…」

——よく言われることだ。

アークは静かにコウを抱えテントに戻った。