コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ムニキス ( No.28 )
- 日時: 2015/01/27 21:43
- 名前: 捨駒 (ID: d4UJd1Wm)
うぇい、二回連続更新です。てへぺろ。
頷く二人の上からいつもの優しい声が降った。
「何を話しているんだ。さあ、着いたぞ。」
いつの間に着いていたのか。
今もまだギリギリ残る美しい景観の城。どうやら、この市場は城下町で行われていたらしい。上を見上げるとレオンやタカトラに刻まれた刻印と同じ紋章の旗が掲げられていた。
流石、物資も多かった世界のオアシス。緑に囲まれている庭がまだ存在していた。
タカトラが通るなり、敷地内にいた使用人と思われし人々は皆頭を下げた。
「…ここから先は必要なこと以外喋るんじゃ無いぞ。」
「私も行かなきゃ駄目?」
「お前の為に行くんだ。そうすれば、知りたいことも分かるさ。」
全員を見渡すと皆頷いて背筋を伸ばす。
「よし。行くぞ。」
龍の金細工が施された扉に手をかけると思ったより軽く開かれた。
外観に負けないほど美しい内装にコウは思い出した。どこか懐かしいのは、馬小屋の掃除を任されたときと追い出されたときに中に入ったからだ。
「…おや、貴方はいつしかの。」
そう、もう一人懐かしく思い出深いものがあったことをコウは思い出した。
「リュウケン総長…久方ぶりです。」
「およしなさい。タカトラ…と、馬小屋の…」
「コウですよ。」
「そうそう。コウでしたね。」
表情を固めたまま、白髪混じりのオールバックをかきあげた。
モノクルがシャンデリアに照らされて銀色に光ると男、リュウケンは持っていた本を閉じ、片手で持ち、コウ達に目を向けた。
「レオン。話は聞いておりますよ。貴方、また問題を起こしたそうじゃ無いですか。全く、貴方は入隊当時から…」
「あ、いや、そうじゃ無くて。今日は話を聞きたくてな。」
「話ですか?」と首をかしげ、リュウケンはタカトラを見つめた。
「そうだ。」
で、切ってやるわ!
馬鹿め!ワシとお前では格が違いすぎるわ!