コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

1話 №3 ( No.10 )
日時: 2015/03/07 21:28
名前: 占部 流句 ◆PCElJfhlwQ (ID: zCJayB0i)

 ……なんだ、この1年は。謝る気はないのか? と、あたりまえな疑問を抱きつつも彼についていく。彼は私には目もくれずに歩く。そして、私が「オラアッ」 とまで言っても開かなかったクリーム色のドアの前に立ち、鍵穴に黒文字で『図書室用』と書かれた緑の札が付いている茶色いサビが目立つ鍵を入れる。

 ズッ。ギチッ。ガチャン。ガラガラガラ……。

 あーら不思議。あんなに開かなかったドアが鍵のお陰で簡単に開きましたぁ。

「開きました。どうぞ。」

 彼はまたひと言。そしてささっと図書室の中に入ると、図書委員専用の貸し出しスタンプのある黒いパイプ椅子に腰かけた。
 無口、というか私の事が好きじゃないのかな。と、少々の不安を抱きつつも、私は本を探すため、ラノベコーナーへ。ちなみにラノベコーナーは、前側のドアを入って奥。入ってきたドアを下の辺の右の方として、教室を長方形に書くと、ちょうど右奥の角にあたる部分だ。ちなみに、ラノベコーナーに行く際には図書委員専用の机の前を通る。私は彼の気をを損なわないよう、ゆっくりと奥へと向かう。彼とすれ違うとき、チラッと彼の方を向いたが、彼は熱心に『大学では習わない歴史』という本を読んでいた。そういえば、さっきから彼の顔を見る機会が無かったが、フサッとした茶色っぽい髪に、少しつり上がった目。何か考えているのか、口はキュッと閉じていた。……うーん。どこかで見たことがあるような、無いような。そんな事を止まって考えていると、

「どうかしました? ラノベコーナーはそこですけど。」

 彼は読書を一旦止め、私に言った。どこかで会ったことある? とは聞き辛いので、

「ごめん。名前、なんていうの?」

 とだけ、聞いておいた。多分知らない名前だと思うけど。

「えっ。あ、はい。櫻田 秋也です。」

 うーん。わかんないなぁ。





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【筆者のひと言】

 短くてすみません。終わりが良かったので100文字くらい足りないけど切っちゃいました。
 あ、そういえば、僕は基本的に1ページ分(800〜1000文字くらい)で投稿する様にしているんですね。短編の方も大体そんなもんです。

 あ、えーっと。参照50。まあ、ありがとうございます。これは祝うほどでも無いですけどね。これからもよろしくお願いします。

 一応登場人物の読み方書いときますね。

主人公  いちのみや かりん
彼氏役  さくらだ しゅうや
友達   すずき みかこ

 こんなの書いてたら1000文字になっちゃいました(笑)では、終わります。(全然ひと言じゃないですね)

*Ruku*