コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

1話 №7 ( No.27 )
日時: 2014/10/31 20:39
名前: 占部 流句 ◆PCElJfhlwQ (ID: SW6tVdsd)

 ひとまずベッドにダイブ。『ひぃ。ふぅ。』と妊婦さんのように深呼吸。心臓が動いているのがわかる。何故だろう。私、こんなんで緊張してる。一時の緊張も次第に解け、彼を待たせていることを思い出した。絶対待ってる、片づけなきゃ。
 私の部屋の掃除など、1分あれば十分だ。はじめに最近羽毛にしたベッドの布団を整え、次にそこら辺に散らかっている物をどこにでもあるような、全長1.5メートルくらいのタンスに放り込む。若干木が軋んだが、気にしない。多分これで1分。1Kという小さな間取りの自宅。部屋と玄関は、廊下で一直線。また、ドアを勢いよく開ける。

「お待たせ。さ、どうぞ。」
「じゃあ。お邪魔します。」
「待たせちゃったかな?」
「大丈夫です。これがあるので。」

 と言って手を開く。そこには白くて平べったい小さな袋。貼る用のホッカイロだ。どうやら、これがあるから寒くないと言いたいようだ。
「こっちだよ」と言うが、特に迷う間取りではない。廊下を進み、茶色のドアの前へ。サッとドアを開けて中に入る。10畳の小さな部屋だが、さすが東京。これでも結構高かった。櫻田 秋也をベッドに座らせ、私はキッチンへ。電気ポットに水を入れる。

「つめたっ。タンク冷えてるのかな。」

 もう12月ということで、外も大分冷えてきている。冷たいのは当たり前だ。……と、その時私は気付いてしまった。話の進みがやけにはやい。トントン拍子に進んでいる。何かおかしい。まるで……。

「すみません。」
「う、うわっ! なんだ。櫻田君か。」

 いきなり話し掛けられるとさすがにびっくりする。

「お茶とか大丈夫です。あと……。」
「あと……?」


「付き合いません?」


 え。いや、何故? なぜ私? これは。夢か。
 パンパンと顔を叩く。あ、こんなんじゃ起きないか。……。

ビシッッ!

 痛い痛い痛い痛い。なにしてるんだ私。落ち着け落ち着け。ひぃ、ふぅ。よし。ここはキッパリ断ろう。

「……いいよ。」

 この時、私は自分で自分を呪った。思ってもいないよそんなこと。嫌だし、っていうわけでもない。なんで? まるで……。


 魔法みたい。




   ……to the next story.




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【筆者のひとこと】

 いつも本作品をご覧いただきありがとうございます。
 さっき参照を見たら130。でも執筆したのは1話。これはいけない! もっと早く更新できるよう頑張りますが、意外と大変なんですよね。

 皆様のお陰もあり、無事、1話終了です。せっかくなので……

『花凛の好きな食べ物』こちらを募集致します。

 2〜3つ程度募集予定です。できるだけ詳しくお願いします。これからも、適当なタイミングで、細かな設定等を募集致しますので、宜しくお願いします^ ^(募集中のものは、親レスに載せます。随時更新致しますので、あったら是非お願いします♪)

 話がグタグタ過ぎて申し訳ないです。


*Ruku*