コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 2話 №3 ( No.34 )
- 日時: 2014/12/17 20:28
- 名前: 占部 流句 ◆PCElJfhlwQ (ID: zCJayB0i)
──ピーンポーン。
誰だ。私はそう思いドアに目を向ける。青いドアに嫌な感じを覚える。さて、こんな時間に……。
「花凛さん。いませんか?」
この声は櫻田君だ。今気付いたが、私のことを花凛と名前で呼んでいる。なんというさりげなさッ。さて、開けないと。私はベッドから立ち上がり着替えもせずに玄関へ。鍵を開けて、青のドアを開ける。
「おはようございます。あ、パジャマ……。」
気付かれたか。さすがに昨日とは打って変わってのピンクジャージだ。誰でも気付くであろう。
「気にしないでッ! それより、どうしたの?」
「忘れ、物を。あれです」
「あ、あれか。誰のかと思ったわ。」
というのは嘘で、今気付いた。ってかあれは。
「なんかすみません。パンツ忘れちゃって。」
何故櫻田君はパンツを忘れるのか。全くわからないが、取り敢えず2本の指でつまみ、渡す。
「どうも。じゃあこれで……」
「待って! 電話番号教えてもらっていい? 一応……彼氏だし。」
思い切って言った言葉は、彼の言葉を遮ってまで言った言葉は、彼の一言で終わった。彼は一瞬困った表情をし、
「電話番号? なんですか。それ……。」
と、言った。いや、まさか。
「携帯の。知らないの?」
「携帯は、聞いたことあります。けど、持ってない……。」
「うーん。それは不便。だって櫻田君って自宅から?」
「一人暮らしです。」
「だって連絡とかどうするの? 家の電話だけじゃ外で連絡とれないよね。」
「え。まあ。えっと、いくらですか?」
「値段ってこと? 結構高いよ。まあ、後払いもできるけどねぇ……。」
「買います。今から。連れて行って下さい。」
ほら。彼はいつも(まだいつもと言うほど一緒にはいないが)突然だ。
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【筆者のひと言】
皆様こんばんは。ひと言は久しぶりですね。さて、2話が始まりました。No.2
では花凛の不思議な世界が映し出されていましたが、あれは現実だったのでしょうか、はたまた花凛の脳内? そのうちわかりますよ。これまで大分平和な感じで進んだ本文ですが、2話中頃で……ふふふ、櫻田君が告白した時に言った言葉、覚えていますか?
こんなこと書いている場合ではなかった^_^; いま、愛しのキャットダーリングを図書館(?)に出してみようかと検討中です。もし、あったら覗いてみて下さいね♪
*Ruku*