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「ハア……ハア……」

久し振りに走ったら、息切れが酷い……
もう少し運動しないと……

「海斗！音羽！こっから見るよ！」

リアナのいった場所は教会の裏だった。そこには窓があり、ちょうど中が覗けるぐらい。

「あいつ、何してるんだ？」

三人で覗いてると中にいる男は本棚をあさっていた。なに探してるんだろう？

「さっきの……悪魔の本探してるんじゃねーか？」

海斗がそう言った瞬間、男は本棚から一冊の分厚い本を出し、教会のドアを開けた。

「まさかっ……!」

一番に飛び出したのはリアナ。その次に海斗が飛び出し、私もついてくことに。

「……!」

男は突然飛び出してきた私達にビックリした様子で、フードがとれた。

「お前は……!メイラ……!」

私たちの目の前にはさっき、女王様のマーメイドジュエルを奪った、メイラさんが居た。

「何で……!」

「何で貴方がその本を持ってるの……？」

リアナの問いにメイラさんは、

「それは……!俺がマーメイドジュエルを作ったからだよ！」

いらだっているように聞こえるメイラさんの声。メイラさんが作った？マーメイドジュエルを？

「お前は……悪魔なのか？」

海斗が聞くと、

「そうだよ！俺は悪魔だ！」

不気味な笑い声をあげながらメイラさんは言った。

「とりあえず、その本を返してください。」

リアナは冷静に聞く。

「この本は元々、俺たち悪魔の本だったんだ！」

「それを取り返すためにここに来たの？」

「ああ、そうだ。」

メイラさんはそう言った後、本を持って逃げようとした。

「そこまでだ！」

誰!?