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Re: 夢が叶った少年と夢が叶わなかった少女の話 ( No.35 )
日時: 2015/01/12 09:49
名前: ちほりん (ID: 7z32XAKr)




「はーい。一時間目はこれでおしまい。」

やっと終わったぁ……

「あのさ」

「ん?」

「夢原 武瑠ってなん組?」

え。

「このクラス……」

武瑠の事、しってんの?

「じゃあ、その双子の妹は?」

私!?

「それは、私です……」

「え?」

正直なことを言ったのに五月くんの顔にはクエスチョンマークがいっぱい。

「望美ー!」

「あ、ごめん。呼ばれたからまた後で。」

私は逃げるように葵の席へと行った。

「武瑠……」

「ん?」

「五月くん、私たちの事、知ってるみたいなんだけど……」

その瞬間、葵、神、湊は持っていた鉛筆をおとし、かたまった。

「心当たりがこっちには全然ないんだけど……」

なんで、知ってるの?



私たちは頭がクエスチョンマークでいっぱいのまま、


帰りの会を迎えた。

「さようならー!」

先生に挨拶をしたあと、みんなが一斉に教室から飛び出す。

「私たちもかえ____」

何時ものように五人で帰ろうとしたら

「待って」

五月くんに呼び止められた。

「俺も、いい?」

「いいよ!全然オッケー!!人数多い方が楽しいし!」

私が返事をする前に、葵が返事をした。

しかも、何故かハイテンションで。

「ありがとう」

そう言った五月くんの頬が赤かったのは何故なんだろう?