コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ハツコイ【オリキャラ募集中】 ( No.112 )
- 日時: 2016/08/10 08:08
- 名前: てるてる522 (ID: VNP3BWQA)
〜夏海サイド〜
ふぅ〜。 ついに明日か……。
やっぱり緊張するなぁ──当たり前か!
『何か特別な日の前日は、しっかり体を休めるのが大事』って言うけど
今の私に体を休めなどと言われたところで、出来るはずも無く……。
ドキドキとワクワクと楽しみと悲しみと寂しさが、見事にごっちゃ混ぜになっている状態だ。
でも、しっかり寝ないと明日万全の状態で、望めないよ──……。
今夜は寝ないと……だよね。
頭で思っていることと、実際に体がしていることは見事に矛盾している。
矛盾されては困る。でも矛盾するしか無い……。
私以外誰もいない部屋の天井を一人見つめながら、そう思う。
天井を見つめているとだんだんまぶたが重くなってくる。目を閉じらずにはいられなくなる。
私がそう目を閉じて、眠りについた時は時計の針はあと10分ちょっとで明日が今日になる時間を表していた……。
*
次の日、カーテンを開けて顔を洗って着替えを済ませる。
リビングで久しぶりの家族全員が揃った朝ごはんを済ませて、少し部屋で休んだ。
すると、ケータイがなった。百合からだ。
『今日は頑張れー!!』
『3人で見守ってます|ω・)』
『楽しみにしてる』
百合ちゃんの使う顔文字が、何故か面白く吹いて笑っていた時にまた携帯が鳴る。
今度は瑞希からだ。
『今日は精一杯の力出せるといいね!』
『ステージの下から応援してるよー』
『またいつでも相談乗りますからっ(´∀`*)』
そしてもう1件も……。
『やほほー!!』
『今日は楽しみです! ドキドキだぁ〜(゜A゜;)』
『百合ちゃん、昨日も一番夏海のこと心配してたのー』
『今日は頑張って下さい!』
それぞれの特徴がメールに出る。
少し素っ気なくても優しさは伝わる。
3人はホントに優しい。
3人とも、今日という日を楽しみにしていてくれる。
私が皆に出来ることは何なのか。
……それは、感動できるような演奏をすること。
客席にいる3人に直でお礼は言えないから、演奏に込めよう。
そして、私が引っ越すのにせめての記憶として覚えてもらえるような演奏に……──。
それが私に与えられた目標。
最後なんて、考えたく無いなぁ……。
【続く】
byてるてる522