コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ハツコイ【オリキャラ募集中】 ( No.204 )
- 日時: 2015/01/12 12:17
- 名前: てるてる522 (ID: hYCoik1d)
〜夏海サイド〜
「・・・田、村田、村田!」
私は突然の再会に戸惑いを隠しきれずにボーっとしていて、先生の声に気付かなかった。
ずっと名前を呼ばれていたらしい・・・。
「佐野の隣はお前だ。 いろいろ教えてやってくれ。」
「・・・えっ!!?」
確かに私の隣の席は空席で誰も座っていないかもしれないけど・・・、私だって去年引っ越してきたばかり(もう去年なのかww)なのに。
先生は私と佐野が同じ中学だった事を知らない。
偶然にも程がある───
「よろしく、村田。」
「う、うん・・・・。」
ハぁ・・・・、大変な役を任されてしまった。
まだ胸を張って、『この学校の事は全て知っているのだぁぁ!』なんて言え無いのに。
私の他にも───、他にも・・・・・いない!?
クラス全体を改めて見回したが、隣の席が空席な人は私のほかには居なかった。
「何なのよ・・・もう。」
誰にも聞こえないくらい小さい声でそう言った。
こんな時、百合と瑞希と夏海が居たらどんなにいいんだろうか・・・。
私一人でこんな野郎を・・・・。
考えれば考えるほど、お先真っ暗だ。
「・・・ねぇ、聞いてた?」
気がつけば私はまた、自分の世界に入り込んでいたらしい。
今日は頭がボーっとしてしまう。
何をやっても暇すぎる。
「ゴメンゴメン、何だっけ?」
「やっぱり・・・・。 俺、親の仕事の都合でここに来たんだけど、ま
たすぐに引っ越すかも・・。 だから学校の事とかは軽くでいい。」
・・・あっ、そうなんだぁ・・・。
私が中学の頃に引っ越してきた時みたい。
『どうせ、すぐに引っ越すんだもん。 友達なんか出来っこないんだろ
うな。』
何か新しく始める物でも、最初から諦める癖が付いてしまった。
勉強でも───
好きな事でも───
友達でも────
私の事なんて、誰もなんとも思ってない。
そう思ったら悲しくなる。
今の佐野はそんな気持ちなんだろうか・・・・。
もっとも、私に佐野の気持ちが分かるわけが無いんだが───────
【続く】
まだ、800文字くらいしか打ってないですけど、久しぶりに沢山更新しました♪
次は『ホワイトマジック』だぁぁ!
コメ&アドバイス諸々、待ってます (ゝо・☆)ゞ
byてるてる522