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〜夏海サイド〜

「お父さんとお母さんはどうやって結婚したの？」

小学生の頃に私は１度そんな質問をした。

恋なんか自分とは無縁だと思っていた・・・。


「父さんがプロポーズしたんだよ！？」

そう言ったお父さんの悪戯っぽい顔と言ったら───



急にそんな事が頭を過ぎったのは多分、私が恋をしているからだ。


お母さんとお父さんが知ってたらどんな顔するのかな・・・？



ピアノが大好きで、引っ越しても引っ越してもずっと続けていた。


友達が居なくても耐えられたのはピアノの存在があったからというのは過言ではない。


たった一人、お父さんとお母さんの帰りを待っていられたのも・・・。


我慢していたんだと思う・・・けれど、そんな気もしないくらいだった
と思う・・・。


必死に頑張った。


私だけじゃなくてお父さんたちだって頑張ってるのは分かってたけれどどうしても恨んだ。


暗く、無口で引っ込み思案になったのはお前らのせい・・・とでも言いたいように。


そうして、私の思いが爆発した・・・。



でももう居ない────



分かってるけれど・・。

あの日、どんな思いで息を引き取って行ったのか・・。


考えるだけで悲しくなる・・・・。



人生は結構唐旨。


私は唐しかないのだけれど・・・・。


【続く】

コメ待ってます(*＾о＾*)/


byてるてる522