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〜百合サイド〜

少し寒くて、家で丸まってテレビ画面をぼんやりと見つめていた...
何もやる事が無くて、暇だというのも理由の一つで、寒さ倍増...と言った所だろうか。

と、携帯の着信音が鳴った。

しんと静かな部屋の中に着信音は、凄く目立つ。

自分でも吃驚するほどの反射神経で、すぐさま携帯を手に取り、開いた。

『も、もしもし？』

夏海からの電話だったらしい。


普段、夏海は何かとメールを打つのが遅い。
だから返信も遅れちゃうんだ〜、と苦笑しながら言っていた事があった。

という事は、急ぎの用件なのだろうか。


「うん・・・？　どした、夏海。」

『佐野ってチョコレート...とか好きだと...思う？』

「いや・・・どうだろ。　という事はバレンタインか。　私も手伝うよ！」

『ホントに？　ありがと＾＾』


そう言って、夏海は電話を切った。


とりあえず私も瑞希と美佳にメールをした。

【続く】

byてるてる522

〜瑞希サイド〜

「そーゆー事・・・ｗ」
百合からのメールを見て、1人ごとと呟いた。

傍から見ればちょっと不気味なのだろう...でも気にする必要は無いと私は言い切る。

自分で言うのもなんだし恥ずかしいが、友達が困ってるみたいだから、一緒に助けてあげよう的な内容のメールを読んだんだ。
別にこれが至って普通の言動だろう。




...いや絶対そうだろッ！？


そっか、バレンタイン。

私も百合と夏海と美佳には渡そうかな。
友チョコ・・・。



...自意識過剰なのは自分でも認めざる終えないが、最近やたら男子と目がよく合うなと感じたのはこのせいでもあるのか。


・・・気持ち悪ッ！



勿論私は本命のチョコは..作らないが、夏海は恐らく(絶対！)渡そうと考えてるんだろうな。


嗚呼、恋する女子は可愛い...////



そう思うのが増えた、常日頃・・・・─────

【続く】

コメ待ってますｗヾ(；◇；)ノ

byてるてる522