コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ハツコイ【コメント募集中です!!】 ( No.596 )
- 日時: 2016/01/12 16:59
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
〜夏海サイド〜
御母さんと御父さんの写真の前で手を合わせて目を閉じる。
自分では感じないけれど随分長く時間が経ったみたいで......───目を閉じると時間が経つ事、それも忘れてしまう。忘れてしまいそうになる。
時計を横目で見て時間を確認し、キッチンへ向かう。
冷蔵庫を漁って、料理出来そうなものを取り出す。
やはり1人暮らしだとそう多くの食材を買い込む事は出来ず、有る程度の量しか入って居ない。
「明日位には買いに行かないと駄目そうだなぁ」
独り言を呟きながら、野菜を洗って切り始める。
不器用で時間の掛かって居た調理時間も比べ物にならないほど短縮された。
我ながら此れには結構努力した甲斐が有ったなと感じている。
御飯の時間の寂しさというより、まずは自分の心配が多かった。
自分の心配というのは、毎日御飯食べれるのかなという根本的な物。
買えばいいけれど今は有る我が家の御金もまさかまさかの私が管理しているのだ。
そんな暮らしを続けたら消えてしまう事は流石に私も分かって居るつもりだ。
こういう時に裕福な家庭に生まれて良かったと思う。
苦労も少なく此処まで過ごせたのは両親の御陰だなぁと今まで感じ無かった感覚もしみじみと感じる。
沸騰する御鍋の湯をボーっと見つめて居たくなる......───
珍しく過去に耽ってしまった。
【続く】
byてるてる522
- Re: ハツコイ【コメント募集中です!!】 ( No.597 )
- 日時: 2016/01/13 18:40
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
〜百合サイド〜
テスト勉強に少し手を付け始めた。
いつもより早く、余裕を持ってstartすれば良いかなって思ったのだ。
でも......全然集中出来ない。
多分さっきの話が気になってて仕方ないんだろうな。
ソワソワしてるのがもう感じるから嫌になる───
「なんかもう終わりにしよう」
口に出して言うと、手はサクサクと動いて片付けが捗る。
そのまま部屋の片付けを始める。
いつの間にか片付けるうちに中学の教科書やノート、写真が沢山見つかって......見返し始めて居た───
「懐かしいなぁ」
自然と笑みが毀れる。
写真を見返すと私はカメラを睨んで居て、仏頂面。
今更ながら少し後悔する。
相変わらず酷い顔で周りの子が笑顔だから更に浮いて見える。
笑うのがぎこちないから自然と避けてたんだよねきっと。
今は平気になったのが嘘みたい。
「片付け再会......っと。」
再び手を動かし始める時は思いの外時間が経って居た───
【続く】
byてるてる522
- Re: ハツコイ【コメント募集中です!!】 ( No.598 )
- 日時: 2016/01/15 17:38
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
〜瑞希サイド〜
ゆっくりと御風呂に入って、疲れを取る。
その後は出て部屋着を着てからリビングに行く。
特に此れと言った話題も無くソファに座ってテレビを見ながら携帯を弄る。
メールが入って居て見て見ると、美佳からでいつものどうでも良い内容だった。
ただそれが妙に嬉しいような......───
読んで終わりにするだけじゃ無くて、返信をする。
放課後、私を含む4人で話した事をもう一度思い出してみる。
時間はそう掛からずに会話が蘇って来る。
再来週か。まだ先だけどあっという間だよね。
今から緊張するのは止め止め。
頭を左右に振って、気持ちを飛ばす。飛ばしたつもりになる。
夏海は何時の間にか、佐野とも名前で呼び合う。
私が知っている最初の夏海は......───
高校で再会した当初の夏海は何処へ行ってしまったんだろうか。
寂しいけど成長を見守って居るような此の感覚はなかなかの物だ。
「何を言って居るんだろう」と我に返ってからもう一度テレビを見る。
画面に映る芸能人は何がそんなに可笑しいんだろうかと思わせる位の笑いっぷりだった。
【続く】
byてるてる522
- Re: ハツコイ【コメント募集中です!!】 ( No.599 )
- 日時: 2016/01/17 21:51
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
〜雄太サイド〜
思いの外、懐かしいメンバーが揃いそうでワクワクしてきた。
正直俺も夏海も誰も来なかったらどうしようと嘆いて居たのだ......。
そんなに虚しくて悲しい事は無いよねって。
でもやっぱり優しくて、勇気(?)のある人ばかり居る気がする。
自分でも何を言って居るんだろうかと思う部分も有るが、本当にそう思って居るのだ。
何をしよう。
何を食べよう。
何を着て行こう。
柄にも無くそんな事ばかり考えて考えて、彼此20分は考えて居るかも知れない。
自分の言動に驚きつつも、落ち着かせてから普段の過ごし方を思い出す。
明日の支度を済ませてから1階に降りて3人で食べる夕飯は前とは比べ物にならない程に美味しく感じた。
此れから先の日々がこんな風に感じる事は何と素晴らしい事なのだろうかと失笑してしまう思いが浮かぶ。
【続く】
急ぎです(汗
何だかスミマセン。
後日書き直すかもしれないです。((
byてるてる522