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Re: ハツコイ【オリキャラ募集中】 ( No.63 )
日時: 2016/03/06 12:45
名前: てるてる522 (ID: lKhy8GBa)

こんにちは!! てるてる522です!
今日は来年度入学してくる可愛い1年生の健康診断が、学校で行われるため、今の1年から6年は短縮1時下校でした!


〜夏海サイド〜

何が足りないんだろう──今の私には……。

もう直ぐ1時間が経とうとしていた。
こんなに考えているのに、何一つ分からない。

もう考えても仕方ないと思い、とりあえず寝てみようとベッドに横たわった。

体を休ませれば、少しは考えやすくなるかな?──とか。

──……目を閉じる。 



でも、考えてしまう 何が足りないのか。
私はうなされながら眠りについた。

***

次の日、私は気持ちよく眠れて晴れ晴れとした顔で学校に向かった。

いつもは、憂鬱に感じる朝の道も……、今日は一味違う。特別な気持ちだ。
そして──学校に着いた。

いつもは、ついついゆっくり歩いてしまうのだが今日は早歩きのスピードだ。

教室のドアの前。
私は一呼吸おいてから、一歩足を踏み入れた。

──1番最初に向かうのは、自分の席だが今日は、佑香の席に向かった。

佑香は、何か用?という顔つきで私を見ていた。
そして佑香の前に着くと、口を開いた。

「佑香ちゃん、私何かした? 別に何もしてないはずだけど──?」

……私がそういうと、一瞬佑香の顔がこわばった。周りを少し見回してすぐに元に戻った。

「あんたを見てると腹立つの。なんであんたが佐野くんの隣なの?──
もう言っちゃうけど、私佐野くんが好きなの。」


一気にぶちまけて、佑香は息を整えている。

「だったら、堂々と告白したら? 私なんかに下らない事する言い訳にはならないよ。佐野くんのどこがいいのか私には分からないけど……」

しばらく沈黙があった。だが、耐え切れなくなったのは佑香のほうだった。

「ちょっと待って、えっ!!? 夏海ちゃん、佐野くんのこと好きじゃないの? だったら、どうやって隣になったの?」

えっ?

なんか私はずっと誤解されてた?……私が佐野のこと好きだと思ってたの?
佑香はすがるような目で私を見てきた。

根性は最悪だけど、佐野には本気らしいということが、ビシビシ伝わってきた。
「わかんない。ただ単に、くじがそうだっただけだよ。」

私がそういうと……──

「そうなの!!?」

佑香はまたもや驚いている様子。

──まさか、私が誰かとくじの紙を交換してもらったとでも思ったのかな。

「そういうわけだから。誤解だったんだね」
私は一言、言い放ちその場を去った。
自分で言うのもなんだけれど、頑張った。──



自分の席にいったら、百合ちゃんと、瑞希と、美佳、そして優菜が待っていた。

「百合ちゃん! 瑞希、美佳! 優菜!」
私はそういった。
何時もより声のトーンも高かった。

「んで、どうだったの? 佑香とは?」
百合ちゃんはツンと澄まして聞いてきた。

「相談に乗ろうか?」
瑞希は相変わらず心配してくれる。

「夏海、平気だった? 私、すごい心配だった」
美佳も相変わらずだ。

「やっほ〜♪ どーお? 平気だった?」
のん気な優菜も変わってない。

何一つ変わっていない。
それどころか、私のことをもう1回受け入れてくれた。

私は、今この4人に何をすべきか……。
それは、まだ分からない。
でも、今の私に出来ることって──?

「百合ちゃん、瑞希、美佳、優菜、ホントにありがとう! そして……
これからもよろしくね!!」

変わって無いけど変わったように感じるの。不思議だよね──

私が今出来るのはこれくらい。
でも少しずつでいいから、恩返しをしていこう。

まだこの先に色んな事があるんだから。

【第2話 終わり】

やっと一区切りできました!

byてるてる522