コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ハツコイ【コメント募集中です(*^^)v】 ( No.663 )
- 日時: 2016/03/21 19:31
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: lKhy8GBa)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi
〜夏海サイド〜
漸く消えた音──。
それを耳で、身体で感じた……。
「何だか御花とか買いに行きたいな」
私は思った事を口に出して見た。
出して見るとその気持ちは膨らんで来て、留まる事を感じさせなかった──。
もう窓から見える外は日が落ちて居て暗くなって居たけれど、サクッと買って帰ってくれば何の問題も無い程度だ。
ピアノを布で拭いて、付着した埃を掃う……。
頭の中では既に、どんな花を買おうかとワクワクして居た。
全然、一人暮らしになってから花なんて買った事も無かった。
たまにあるコンサートで、更にたまに……貰ったりする時位で──増してや御母さんや御父さんが居た時でさえ、たまに気まぐれで買う位だ。
私の中で〝花〟は相当の特別の物で有り気持ちに、様々な感情を与えてくれる物なのだ。
鞄に御財布が入って居るのを確認し、携帯も一緒に入れて部屋を慌ただしく出る。
電気を消すと一気に明るかった部屋が薄ぼんやりと暗くなった。
「──行って来ます」
返事は当然無いけれど、癖が抜けない。
靴を履いてドアを開けた。
あまり普段は出歩かない時間だ。
【続く】
急展開??(・ω・)でスミマセン((
byてるてる522
- Re: ハツコイ【コメント募集中です(*^^)v】 ( No.664 )
- 日時: 2016/03/25 19:07
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: lKhy8GBa)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi
〜夏海サイド〜
元々人通りが少ない家の前の道は、一層静けさを増して居た。
暗くて先が良く見えない──危険だし、成るべく早く用を済ませて帰ろうと早歩きで御花を買いに行った。
何処に行こうか迷ったけれど、スーパーの横の御花屋さんで買おうと決めた。スーパーの近くに行くと店自体の明るさや近くの他の御店等の明るさでさっきとは打って変わった景色が広がる──。
信号が赤から青に変わると同時に、横断歩道を渡った。
何時もは白い部分だけ踏む……みたいな感じで遊んで渡る所も早歩きで意識する余裕すら無かった。
「いらっしゃいませー」
小じんまりとした御花屋さんの店には花が沢山並んで居て、良い匂いがした。
緊張して居たけれどその匂いで和らいだと思う。
「どのような花を御探しですか?」
御店の人に聞かれて、私は戸惑った。
「えっと……急に部屋に花を飾りたいなぁと思ったのでそういうのは全然考えて来なくて……」
たじたじと言う私を、見て御店の人は優しく微笑んで──、
「では此方での御勧めを見て頂いて判断等をして貰うという形でどうでしょうか?」
其の提案に私は助かり、深く頷いた──。
【続く】
byてるてる522