コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: ハツコイ【コメント募集中です(*^^)v】 ( No.668 )
日時: 2016/03/29 08:27
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: lKhy8GBa)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi

〜夏海サイド〜

御店の人は凄く親切で、優しい笑顔で花を勧めてくれる。
全然常連、とかでは無いのにこんなに丁寧にやるなんてなかなか出来ない事だと思う──。

「えっと……じゃあ此れで御願いします!!!」
私は迷いに迷って、ピンクのガーベラを買う事にした。
私がイメージして居る〝花の歌の『花』〟に近いのだ……。

「有難う御座います」
変わらずの笑顔でそう言って、花を包み始める。
本当に花が好きなんだなぁ──。


軽く御辞儀をして、店を後にした。

「また何時でもお待ちして居ます!!」
其の言葉に私は「また来ます」と心の中で答えた。


いきなりふと浮かんだ事だったけれど、買いに来て良かったな。
良い御店と、良い店員さんに出会えて私は幸せだ──。


「急いで帰ろう──」
手には、行きには無かった花を持って居る。
其の感覚が凄く幸せだった。

【続く】

byてるてる522

Re: ハツコイ【コメント募集中です(*^^)v】 ( No.669 )
日時: 2016/03/30 19:26
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: lKhy8GBa)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi

〜夏海サイド〜

御店の人に、教えて貰った通りに……少し花の枝を切る時は水の中で切ってみた。
そういえば御母さんも昔、水の中に茎を入れてその中で切って居たような気がする。

高さを整えて、花瓶に花を入れる。

……感動して言葉がなかなか出無かった。


「凄い……──」
正直何が凄いのかも分からなかったけど、私は即決で花を買いに行って良かったと思って居る。

ほんのりと香る花の匂いに癒されながら私は、夜御飯の準備を始める。

冷蔵庫の中に有る材料を探して、使えそうな物を出して見る。
1人暮らしだと、買い過ぎて腐らせてしまうという事が有る。

……今はもう慣れてしまったけれど、まだ慣れて居なかった頃──買い溜めし過ぎて腐ってしまった食品が数多くあるのだ。


其の経験、今に凄く活かされてるって感じるんだ。


寂しさが無くなるのは、悲しいけど何時までも寂しさに浸って居たってしょうがない。
そう割り切れるようになった……。

【続く】

byてるてる522