コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ハツコイ【オリキャラ募集中】 ( No.82 )
- 日時: 2016/03/14 17:19
- 名前: てるてる522 (ID: lKhy8GBa)
〜夏海サイド〜
教室に戻ったら何人かが声を掛けてくれた。
今までだったら考えられない事で私はうっかり泣きそうになった。
ぶっ倒れでもしない限り、特に声を掛けられない私って──それなりにインパクト大きかったって事だよね。
まぁ、そういう中でもやっぱり友達から心配されると少し嬉しくなれるんだ。
少しの休憩時間があって、授業がスタートした。
皆よりも勉強が出来るとかそういう訳じゃなくて、ただ皆と授業を受けられていてそれだけで嬉しかった。
いつもの倍くらい集中して、あっという間に終わらせることが出来た!
達成感に包まれた──。
号令と共に先生がいなくなり、自由時間──。
すると、朝と同じように横から声が聞こえた。
「俺の前でぶっ倒れるから、マジびびった〜……。」
──私は申し訳無さで一杯になった。
「どうもスミマセンでしたっ!!」
とりあえず謝った。
正直、謝るほかの方法を考えられる状況じゃなかった。──私の中では。
最近、何か変わってきた気がする。
まともに佐野の顔が見れないし──。
見たとたん、どぎまぎするし……。
──ため息をついた。戸惑いと焦りでつい。
最近めっきりため息が出るなんて無かったのになぁ。
……瑞希に相談してみようかな?
そうと考えればすぐに動く。
「瑞希!あのさー……相談いいかな?」
「いいけど──どしたの?」
瑞希はOKしてくれた。
やっぱり瑞希は瑞希だった。
「実は、何かここ最近自分が変わってきた気がするの。たとえば、佐野の顔見るだけで……、喋るだけでどぎまぎする。」
瑞希は最後まで黙って話を聞いていた──が、やがて決心したように私の顔を見返してきた。
「此れから話す事は……あくまでも、私が考えたことになるけど夏海……、それは恋じゃない?夏海、初恋まだだって言ってたし。人生初の恋、つまり初恋だよ!」
最後の方が興奮気味になってたような──。
そんな事を気にしつつも驚きが隠せなかった。
そっか──これが恋なんだ……。
私の初恋──。
初めてだから否定も出来ずに受け止めるしか出来ない。
でもどうすればいいんだろう?
【続く】
byてるてる522