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Re: ハツコイ【オリキャラ募集中】 ( No.88 )
日時: 2016/04/06 14:30
名前: てるてる522 (ID: lKhy8GBa)

〜夏海サイド〜

「うーんと、つまりあんたは佐野が好きなわけ?」
放課後に百合ちゃんと瑞希と美佳に自分の気持ちを打ち明けた。

1番テンションが高かったのは美佳。私も何となく想像して居たけれど。

「マジで!!?? 嘘、マジで!!!? おーめでとー!!」
私の想像の上の反応を示す美佳──まだ、「おーめでとー」は早いと思う。

とはいえ、いつからなのかは自分でもはっきりはしてない。

当然いつ気持ちを伝えるのかも……。


伝えたとしても相手も同じ気持ちだとは限らないんだもんね……。

そんな風に考えると、やっぱりドキドキする──簡単に言える事じゃ無い。


万が1、億が1、上手くいっても私がまた……引っ越してしまったら縁は途切れるの?

私は実はピアニストだってことも言うことになるよね?
それは、百合ちゃんたちも同じだけどさ。

今のところは引っ越す予定はないけど、そうなったときに別れがたくなる──。


慣れていたはずだったけど、ふとそんな風に考えると──百合ちゃんや瑞希や美佳、優菜とも会えなくなるのかな?


今までこんな風に考えたこと無かったけど、『引っ越したくない。』


「──海、夏海! どうしたの? さっきから呼んでるけど返事しないから心配しちゃったよ。」


「ごめんね。ちょっと考え事してた。」

「何考えてたの?」

「うん……。 私って前の学校まで友達って呼べる子がいなかったんだ。 親しくなれる前に次のところに引っ越す──の繰り返し。でも今は百合ちゃんたちがいるから引っ越すときとか別れがたくなるのかなって……。」
沈黙が続いた。



「夏海が引っ越したとしても、私たちは忘れないから! 大丈夫だよ」
美佳がそう言った。

「何だか、夏海少し変わったよな」
瑞希が男口調で言う。

──そうなのかな? どのへんが変わったんだろう……。


いつ来るか、起こるか分からないドキドキに私は毎日襲われる事になる。

でも此れは幸せのしるし、なのかなって──。

【続く】

byてるてる522