コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: カワルミライ ( No.27 )
日時: 2015/01/17 11:59
名前: むつ (ID: f3ScG69M)

「・・・。行っちゃった・・・。えーっと・・・新聞新聞」
私は涙を拭くことを後回しにして1ヶ月前の新聞を捜す。
「あった。えっと・・・」
私は新聞の中身を眼を皿のようにしてみる。そして見つけた。小さな小さな記事。そこには、『ドラックのせいで暴走 死者0名、軽傷者3名』とかかれていた。
「死者0名・・・。てことは・・・!助かったんだ!2人とも。生き延びれたんだ!成功した!よかった・・・。よかったよおおおおおおお」
その後、私は号泣した。多分1時間ぐらいは泣いていたと思う。でも、それほど不安だったんだ。怖かったんだ。でも、今回はすべてが上手くいった。泣き止んだあと自分の顔を洗ってからまたその後新聞の記事をじっくり見た。記事の内容をまとめるとある倉庫にある不良グループが押しかけてきてたまたまそこが功さんと徹さんがいつも工業製品などを保管していた倉庫でたまたま2人が作業中だったらしい。そこにドラッグを吸っていかれた人たちが押しかけてきて暴走。しかしなんとか軽傷を負ったものの、その場に死者を出さないですんだということだ。つまり、功さんはある会社の社長さんだったのだ。そして徹さんは功さんに職なしのところを拾われた会社員。とするとあの功さんの周りにいた人たちは護衛の人となる。すべての辻褄があった。
「そうなんだ・・・。あーでも、もう一度功さんと徹さんに会いたいな・・・。むこうは私の顔すら忘れちゃってると思うけど。でもあって言いたい。功さんと徹さん暴力団と勘違いしてごめんなさいって!」
私の顔にはもう涙は流れていなかった。そして私は時計を見た。7時もう夜だ。
「あ・・・。看板変えなくちゃ。もう今日は閉店だ」
そう言って私は玄関に向かった。そして外に出て扉にかかっている看板を反対にした。そこにはこう書かれてある。

《【カワルミライ】今日はおしまい!また明日どうぞ!》

と。そう。また明日も未来を変えるためにお客さんはやってくる。そして私はそのお客さんに向かって思うんだ。未来なんて変えなくても人生は楽しいよ?