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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: カワルミライ ( No.7 )
- 日時: 2015/01/17 03:35
- 名前: むつ (ID: rZW0Z4bG)
「それでは、ご依頼の内容は何ですか?あと、お名前と年齢は」
私は紅茶を少し飲んでからその話をきりだした。そして依頼主であるイカツイおじさんは最終的にスティック砂糖を5本入れ、それを普通に飲み干してから話し出した。
「ああ、そうか。名前をまだ名乗っていなかったな。俺の名前は東海 功(とうかい いさお)、歳は49だ。依頼の内容とは、この前ある事件で仲間の一人が死んでな。そしてその場に俺もいてその仲間は俺の目の前で死んでいったんだ。だから後悔というかなんというか・・・まあ、罪悪感だな俺だけ助かっちまったんだから。そんな時にお嬢ちゃんの店の張り紙を見つけてここに来たんだ」
そう言った後、イカツイおじさん—功さんは下を向いた。多分もの凄く自分をおいつめているのだろう。なんともいえない表情になっている。でも今回の仕事は少し辛いな。何しろ生死が関わってる。まあ、しょうがない。これも仕事の内だ。
「そうですか。でも、大丈夫ですか?もしあなたの思い描いた事が現実になったとしてもあなたが思っているようには行かないかもしれませんよ?もしかしたらあなたが死んでしまうかもしれない」
私はそう言う。確認のため。でも功さんはこう答えてきた。
「ああ。わかってる。だが、望みがあるならそれを実現してみたいんだ。もしかしたら成功して俺とあいつはこの時間に生きているのかもしれないから」
もの凄く真剣な顔で言われてしまった。どうやら二言は無いらしい。
「・・・わかりました。この依頼受けましょう」
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