コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: アニメイトには、花が咲く。 ( No.1 )
日時: 2014/11/25 23:04
名前: アカネ (ID: dBGHGSaq)

   
     プロローグ 奏太の独白


  僕はいわゆる、"オタク"と呼ばれる人種だ。
  

 図書館にはライトノベルを借りに行く。一般書籍ももちろん借りるし、大学の課題に必要な書物も借りるが、その割合は極めて低い。
 好きなアニメはお金に余裕があればDVDを買う。初回限定版が望ましい。
 漫画もお金に余裕があれば、読書用と布教用、それに鑑賞用と三冊購入する。


 ちなみに未だに厨二病を引き摺っている節があり、バトルファンタジー系アニメも大好きだ。
 小学生の頃はまだかろうじていた友達にも、オタクだなんだと散々の言われようだったし。
 それもネタ扱いされていた。
 

 だけど今の僕はただのぼっちである。
 …寧ろ高校では避けられている気もしないではない。いや勘違いだろうけどね、うん。そう思いたいんだよ。

 
 成績は中の上程度を保って入るけど、それでも突出してる訳じゃあない。
 理数系はちょっと苦手だし。
 
 ただしこんなオタクの僕にも、「あの人美人だな」とか「イケメンはぜろ」とか思う気持ちは残っているのである。
 しょうもない?いいや正常な美的感覚だ。

 それはつまり、高校トップの美人に憧れてしまう事もある。

 もしそんな謎な美人が自分といきなり距離を縮めてきたら、そんなラブコメ展開があったら。
 ヘタレな僕なんていちころである。

 ああ、いちいち語っていても仕方がないのだ。
  もう三行でざっくりと言おう。

 ー僕こと、久野奏太は。
 ー高校トップの美人で謎の女性、東雲雪乃さんに。
 ー初めての恋愛感情を自覚したのだった。