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第一話　　【天使な彼女の裏の顔】


「……好きです!」

生まれてはじめて告白された。しかも、学校１の美少女に。

「……いいよ……」

思わず、OKしてしまった。彼女のことは別に好きではなかったけれどその内、好きになるだろうと思って。


　　　★　　　★　　　★



「オーイ。生きてるかー」

「……!」

俺、西城 海乃流。

暇なときはこうしてあの時の事を思い出してる。

「お前、最近ボーッとしてるぞ」

親友の翔に言われ、思い出す。

俺は何故か最近、ボーッとしてるのだ。

「確かさ……有松って、来週誕生日じゃなかったっけ？」

「へ？」

今、何て？

「だーかーらー！来週!!」

「うわぁぁぁ！」

耳元がジーンとする。

「あ、天野。」

「彼女の誕生日ぐらい覚えろ！」

天野はそう言い、翔を連れて教室を出た。

てかさ、女子ってなに喜ぶんだ？

…………翔と天野に聞けばよかった……