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Re: 焼き餅は美味しくなくなくないのです【短編】 ( No.7 )
日時: 2014/12/07 12:24
名前: あめしぐれ ◆adhRKFl5jU (ID: L0.s5zak)


 目が覚めた。目の前には白くて、ところどころに汚れがついている天井。

 ここはどこ?


「……れい? れい!?」


 声がする左を見ると、——お母さんがいた。目の下にクマができている。

 慌ててナースコールを押している。ここは病院だった。

 私……なんで病院にいるんだっけ?

 そもそも、どこにいたんだっけ?

 お母さんは小さいタブレットみたいなので早口で誰かと通話をしていた。


「れいが目を覚ましたの! ……うん、そう!」
「来る? 分かったわ、れいに言っておくわね、ほなつくん!」


 ほなつ……くん? てっきりお父さんに電話してたのかと……。

 ほなつくんって誰だろう? お母さんの知り合いかな?


「……お母さ——」

「れい、大丈夫!? もう2日も目を覚まさなかったから、もう心配で……。」


 え? ……え? え、え、え?

 なんか、よく分からないことばっかり。


「え、私、何かあったの? その、小さいタブレットみたいなの何? ケータイ、いつの間に変えたの? お父さんには電話しないの? あと……」



「ほなつくん、って、誰?」