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Re: 【戦国】殿と家臣と【短編集】 ( No.13 )
日時: 2014/12/10 22:19
名前: 捨駒 (ID: /YdTLzNI)



真田幸村が有名ですが、そのお兄さん、お父さんとお祖父さんもなかなか面白いものです。さて、今回はそのお兄さんのお話です。

幸村は殿では無く、上杉景勝や豊臣家に仕えておりました。お兄さんは真田家の殿であります。それより、幸村では無く信繁なのでお兄さんは信繁と呼びます。

「信繁!ワシも遂に結婚できるのだぞ!喜べ!祝福しろ!」
「え、誰と。」

喜び、踊る兄に若干引きながらも聞く。
自慢気に鼻を鳴らし、仁王立ちで

「軍場で傷一つついたことのない本田忠勝の娘!小松殿だ!」

と、大きく言った。

天井から佐助が転げ落ち、掃除をしていた海野が走りよる。

「はァ!?マジですか!」
「そりゃ凄い!お赤飯炊かないと!」

拍手喝采。二人の忍は手を叩いた。

だが、幸村は少しだけだが嫌である。
実は、真田幸村の逸話に『徳川家康とは死んだあと真っ先に酒を酌み交わしたい』という話があるが、やはりこの後に敵対する関係。
敵対する関係である者の家臣の娘と婚約するのは少し気が重い。現に、一度徳川と戦っているのだ。

「お父さんはいいけどね。」
「父上!左様にござりまするか!」
「だって、めんどくさいし。家康でしょ。弱いじゃん。いつかきっと、真田が恋しくなるはずだよ。」
「はははっ!父上はとんだ冗談を…」

爽やかに笑い、立ち去る兄を見て幸村と父・昌幸は縁側に痰を吐く。
やってらんねぇとばかりにそれぞれいた場所に戻って行った。

取り残された二人の忍だけが祝福をしていたそうな。






Wikipedia面白い!

それから、ちゃんと設定を今度つけようかと思います。
是非、貴方の県の武将も酷くしてやりますよ((殴