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Re: 【戦国】殿と家臣と【短編集】 ( No.26 )
日時: 2015/02/24 21:33
名前: 捨駒 (ID: UK8YjfXC)



さて、遡ること数十年。

越後の竜とも呼ばれた上杉謙信。自らを毘沙門天の化身であるといい、男色家であり、女説もある方である。が、最終的には酒の飲みすぎで死んでしまった武将である。

そんな、上杉謙信…もとい、長尾景虎と敵対していた勢力は勿論お気付きの通り、甲斐の虎として活躍した戦国武将・武田信玄である。

この二人は信長に天下一とまで言われた程強かったらしい。




「えー、マジありえん。ありえんわ。」
「どうしたよ。ユッキー。」

指を指した方向には、いつもと変わらない厠があった。使用中の文字が書かれた看板が倒れて置いてあり、中には信玄が手招きをしながら幸隆を誘っていた。

単なる遊びだと思い勘助はそこを立ち去ろうとした。

「ちょー、ここ見ろって。厠の裏。」

馴れ馴れしい口調で厠の裏側へ回ると、家臣が水を持ち、準備をしているのであった。その目をひく光景に、流石の勘助も口を開いた。

「驚いた?な?やろ?」
「お…おう。」
「晴信さま、トイレで鈴ならしたら水流せって言うんよ。で、俺が見に来てるんよ。」
「へー、…え?何?用を足した後なの?!」
「ちげーし。流してへんやつな。」

納得したのも束の間、更なる疑問の「なんだこの山みたいな家臣の量は?」が降り注いだが、鈴の音が耳に入り顔をあげた。

一斉に家臣が持っていた桶の水を流し、晴信のいる厠へと流されていく。

「すげーな。こりゃあ…」
「だろ。俺様の考えだぜ。」
「さっ、流石ッスね。」
「因に俺様はこれを厠では無く、山と呼んでいる。」
「へえ。」
「山には草木が生い茂ってるだろ。んでもって、用を足した後はくせえ…くせえ…?くせえ、くさえ…くさき!草木がたえぬから…だから山だ。」

以上、武田信玄の話でした。



武田信玄(武田晴信)

一人称が俺様の戦国武将。将来剥げそうで気にしている。
頭はいいけど、最近近くにすんでいる北条や今川と仲良くなった。でも、今川はあんまり好きではない。上杉は普通だが気に食わない。


真田幸隆(ユッキー)

幸村のおじいちゃんである。頭がよかった。しゃべり方は作者の訛りをものすっごく鈍らせたver(本当はもっと大阪弁である。)。失敗しないんで。と、どこかで聞いたことのある台詞を言うときがある。


山本勘助

今川義元に断られて武田信玄につかえた人物。これまた頭がよくて、色々な国の人を知っている。子供に色々な兵法を教えるのが大好きであり、子供は将来兵法家になって欲しいと思っている。本を常に携帯している。